あらすじ
早大卒、元公務員、異色の総合格闘技世界チャンピオン・青木真也。中学の柔道部では補欠だった著者が、日本を代表するトップファイターになれた理由とは――。「感覚の違う人はさっさと“縁切り”する」「自分の考えがブレるから接待にはいかない」など、唯一無二の人生哲学を収録。周囲の雑音を断ちきり、自分なりの幸せを掴みとりたい人、必読の書。
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Posted by ブクログ
他に比較対象のない得意な戦い方をする。周りも不可欠な選手とみなしてくれる。青木真也にしかできるないスタイルを確立したから今がある。
自分オリジナルのスタイル。どうすれば生き残れるのか。
目先の勝ちよりも、先のこと。コツコツやっていこう。
僕はいつか、業界の連中全員の首根っこを掴んで、自分の価値を認めさせたいと思っている。認められたいじゃなくて認めさせたい。話題に上がらずただ勝ち負けだったらまだまだ甘い。アマチュア。観客の感情を揺さぶるからこそプロ。
結果を出せば人は簡単に手のひらを返す。だからどれほど苦しくても、最後の一瞬まで諦めなければ世界が変わる可能性は残されている。
僕はもっと大衆に迎合し生まれる金にこだわりたい。プロなら金を稼いでなんぼ。そこから逃げているようではアマチュアなのか。
Posted by ブクログ
プロ格闘家としての青木真也を
自らが赤裸々に語る。
今までのベストバウトは長嶋自演乙と語る、
ハートの強さと思えば、ところどころに染み出る
ハートの弱さ。
ただ一本の強烈な芯があるからこそ
現在でも戦っていける、
ファイトマネー含めて団体との交渉も
すべて自ら取り仕切る。
プロです。
Posted by ブクログ
青木真也という人間についてよくわかった。
すごく自分にストイックで自分の人生を生きている人やと思った。
友達など必要ないと割り切っているところなど
ただ、それには彼なりの理屈がある。
格闘技を極める上で馴れ合いになってしまう。
また恩は貸しても借りは作らないなど。
ふつう奢ってもらってラッキーとかサポーターみたいな人に物をもらって喜ぶけど、
どこかでうまく利用されてしまう
それをわかっている
また中高本当に周りの人に恵まれなかったというかひどい奴らがいたんだなと思う
クラスの生徒全部隣に連れてって無視や、
おまえには期待してないと監督に言われるなど。
それでも諦めず、トリッキーな寝技に活路を見出しやり続けた青木は凄い。
工夫して自分の信じた道を進み、空気を読まずに自分のしたいように信じた道を生きること。
そして自分が心からはまれるもの好きなもの、ことを見つけ追求する。
それが素敵なのとだと思った
Posted by ブクログ
格闘家としてすごいひとだと思うが人間性は苦手。でもそういう自分が読んでしまうので、ファンを惹きつけるって意味では成功していると思うし、きっと同じような人も多いんじゃないかなと思う。共感できるところも多分にあるけど真似して生きていくにはキツ過ぎる。でも少し親近感が湧いてしまったなぁ。
Posted by ブクログ
常に自分の価値観を誤魔化さずに行動することが「自分の人生」を生きる上で大切。
ほとんどの人間が不要な人や物を抱え込み、夢や価値観を持たず周りに流されて生きていて、本当の幸せとはなんなのか?と漠然としている。
そんな人はまず周りと群れるのをやめる。
凡人が"なにものか"になるためには
周りを切ってやるときは一人でやる。
結果を出すためには苦しいことも孤独に続けなければいけない。
↑これが青木が伝えたくて、いままで青木自身が考えやってきたこと。
正直、この本を読んで全てを真似できるか?と
言われてたらできる自信はない。
ただ、「空気」を読まずやる時は孤独にやって
自分で人生を選んでいこうと思った。
Posted by ブクログ
その残虐性も相まって 隆盛を誇った 高待遇での契約を結べて 軒並み高視聴率を叩き出し 勝負を人に預けるな 興梠こおろぎ 同調圧力 盲信 バンカラ気質 不文律を破ったことで 桜庭和志 グレイシーハンター 体育会系の部活には厳然と上下関係は存在する 常に畳の上では白黒つけてきた 上下関係や伝統といった明文化されていないような掟を理由に、無条件で屈服を強要してくる相手に対して、いつでも刺し違える覚悟でいる。勝つならば、負ける覚悟。折るならば折られる覚悟。総合格闘技の試合でも、両極の覚悟を持たない選手は、相手として怖くない。殺す気迫とともに、殺される恐怖を持て。 朱に交われば赤くなる 多くの選手はタニマチから小遣いを受け取りチヤホヤされ 今となって当時を振り返ると、加藤さんに愛されることを選手同士で競い合う、過激な恋愛だったと表現できる。 僕みたいな才能に恵まれていない人間が一流を目指すのであれば、生活から贅肉を削ぎ落として、極力シンプルにするしかない。何が要らないかをハッキリさせるしかない。 欲望が散らかって、何も考えていないにもかかわらずメシを食える。そんな業界がまともなわけがない。自らの苦境を業界という外的要因に求めるようなファイターは、どんどん淘汰されるべきだ。はっきり言う。格闘技界の為にも、駄目な奴は食えない業界のままでいい。 コンプレックスと怒りは、自分を突き動かす原動力だと断言できる。 殺してやるというオーラを纏う為には、殺されるかもしれないという恐れを持つことが必要だ。 総合格闘技は、イケイケで攻めのスポーツという印象が強いが、本質は相手にミスをさせるスポーツだと考えている。 弾けないバブルはないのだから、大事なのは如何に我を忘れず、己の価値を上げていくかだと、身に染みて学んだ。 代えがきかないファイターは、自然と商品価値は高くなる。 セックス・ドラッグ・カクトウギ 格闘技は麻薬だ。試合で得られる興奮は凄まじい。「殺されるかもしれない」という恐怖心に打ち勝ち、相手を絞め落としたときの快感は、セックスやドラッグ、他のどんな行為よりも気持ちいいものだと思う。 道無き道の先をただただ犀の角のように進み続けなければならない その事実を知っていることは暗闇を微かに照らす心の灯りになる