【感想・ネタバレ】考える教室 大人のための哲学入門のレビュー

あらすじ

プラトンから吉本隆明まで。あの哲学者たちが遺した言葉を読み解く秘義とは。「対話する」「考える」「働く」「信じる」という身近なテーマから、あなたの中にある「私の哲学」を見つけていく。人生にとって一番重要な「問い」とは何か。いま最も注目される批評家が贈る、生きるために本当に必要な哲学の教室。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

哲学ということで理解に難しい分野ではあるのだが、ソクラテスを始め各哲学者の言葉を若松さんがわかりやすく解説してくれて、哲学入門書としてよいと思いました。
人は誰もが不完全です。ですから、自分が絶対に正しいと思うとき、その人は絶対的に誤っている。

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2023年10月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

普段、何気なく使ってる言葉や概念の本質を探る思索が面白い。個人的にはアレントの労働と仕事の話が好き。
労働→ヒトの自然、生理的な営み(分娩、闘病も含む)
仕事→人工的な営み、制作活動。(芸術や工作)
この二つを包括するのが活動。

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2021年11月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「悩む」と「考える」のは、違う。そんなことは、分かっている。
多くの人は、そう思っているだろう。
私自身も、「悩む」と「考える」のは違うと思っている。
違うと思っていても、悩むことを辞めるのは難しい。
悩むのではなく、考えるへ切り替えるのも難しい。

若松英輔さんの「考える教室 大人のための哲学入門」は、
自分の考えを深めていくためのヒントが詰まっている。

本書の中に、次の指摘がある。

『人は誰も、迷っているとき、早急に答えを得たくなるものです。すると人は、その答えに多少の毒があっても、それを飲み込んでしまう。哲学の力をつけるには、喉が渇いたからといって毒を飲むのではなく、その渇きに耐えることを学ばなければなりません。
心の渇きを真に癒すのは、世に流布する「甘い」言葉ではありません。
自分の手で掘り出したコトバです』

著名な学者や作家の言葉
SNSなどで多くのフォロワーがいる人の言葉
それらの言葉を見聞きして、腑に落ちたり、賛同したりすることがある。
そのことが悪いわけではない。

ただ、上記の指摘を読んだ後で、
自分が答えだと思ったことや、腑に落ちたこと、共感したことについて、
それらが、本当に自分自身のものなのか。疑ってみる必要がある気がした。

「悩む」と「考える」のは違う、と言う時、
「考える」ことは、目的がハッキリしていて、
答えを出すというゴールに向かって、進んでいくことであるように思う。

答えを出せない状態は、「悩んでいる」ように思い、
答えを出せない状態が続くと、「考える」のではなく、「悩む」に陥ってしまいそうで、不安になる。
しかし、答えを出せない状態は、「考えている」時にも存在することを忘れてはいけないだろう。

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2020年06月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ソクラテス、ルネ・デカルト、ハンナ・アレント、吉本隆明の書が紹介されている。
対話や、自ら体験することでしか得られないものがあるというのは意外だった。
労働と仕事の区別、自己幻想や共同幻想などちゃんと理解できたかは怪しいが、一つ一つの説がとても人間的に思えた。これもまた私には意外だった。
ソクラテスも吉本隆明も、相手によって話し方や話題を変えたりはしないというのには驚いた。無意識にやってしまいがちだし「よいこと」くらいに思っていたが、哲学の観点から見ると勿体ないことをしているんだろうな。せっかく話す機会があるのに、上辺だけの会話をする。思えば上辺の会話しかしていない。私はできれば本と対話したいが、それだけでは足りないのだろう。
哲学書に解答を求めず、自分で考えていく。この本を読んでいると、考えることは悪いことじゃないと思えた。哲学への偏った思い込みがあったのだと分かった。
本の締めくくりに書かれている読書ノートのすすめを真似してみたい。向き合い、読み続けていつか血肉になるような本に私も出会いたい。

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2022年12月21日

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