あらすじ
もし“ポートマフィアの禍狗”芥川龍之介が武装探偵社に入社していたら?
もし“月下獣”を宿す中島敦がポートマフィアに所属していたら?
妹を奪われ、怒りと破壊の衝動に身を任せる芥川と、『ポートマフィアの白い死神』として、敵対する者を屠り続ける敦。
ふたりの出会いが導く運命とは……!? それは“白”と“黒”が辿ったもうひとつの物語。
2018年公開の劇場版入場特典の小冊子に加筆修正した完全版が登場!
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Posted by ブクログ
文豪ストレイドッグス5作目は劇場版アニメの来場者特典として執筆された小説がベースになってるお話。
武装探偵社に芥川、ポートマフィアに敦くんがいたら……というお話。
自分的には路地裏にある古い酒場での太宰さんと織田作とのやり取りがつらかった……。
このシーンで大宰さんにだけは元の記憶?があるんだって分かって なんとも言えない心境になりました。
今まで読んできた文豪ストレイドッグスとはまた違う魅力があって あっという間に読めました。
Posted by ブクログ
芥川と敦の立場が入れ替わったらというスピンオフ作品。本編でもライバルの二人、こちらでも死闘を繰り広げる。まったくちがう話になっているはずなのに、かえって彼らの内面にふれることができるのが面白い。
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太宰さんは首領になる前もなった後も部下はいただろう。だけど太宰さんは一人で戦ったんだなと。
現実世界の太宰さんはマフィアで亡くなってしまったけど友人がいて、探偵社で仲間がいたけど、仮想世界の太宰さんは一人だ。
それでも、だからこそ太宰さんはこの仮想世界を守った。かつての友人の夢を守るために。
店に安吾さんが居なくて、織田作との距離があって、現実世界の関係がここに無くて悲しい。そしてそれを太宰さんだけが知っているのがとても辛い。
芥川が探偵社だからこその敦君との会話がある。
二人ともどちらに行ってもおかしくなかったんだなとこの話で思った。
森さん。良い所で出て来た。
そして気になる。最後、鏡花ちゃんは何処に行ったのでしょうか。
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ifの世界っていうのが特別感あるよね。(*´ー`*)話もおもしろい。芥川が白っていうのが新鮮・・・!
推し(鏡花ちゃん)も姿が変わってて、かわいいいいい!
Posted by ブクログ
太宰と織田作の関係を知っているがために、辛かった。『本』の正体がわかった。まさか文ストでパラレルワールドが出てくると思わなかった。芥川が太宰さんリスペクトじゃないのもまたおもしろいところ。「貴様の、それはー罪悪感、だ」
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映画でのプレゼント冊子が発売。
この調子で中也バージョンも発売希望。アニメも大変よかった。こっちも外伝扱いでアニメ化希望。
芥川と敦の立場が逆だったら?とゆーお話。
なんちゃって、で終わるかと思ったら、結構しっかり本編と世界観を繋げてきてて、おおすごい、と思った。
子守が上手くなった芥川とかサイコーなんですけど。
太宰がめっちゃ切なくて、織田作〜!!泣っとなった。
Posted by ブクログ
所謂ifストーリーでしたが、やっぱりだざーさんはだざーさんですね。彼がifなのかそうでないのかも気になります。映画館で手に入れられなかったので、文庫化有り難うございました。後書き読むと二次創作したくなったりしますね(笑)
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所々説明不足な点や不可解な点は見受けられたが、自分はやつがれファンなので、やつがれが活躍していたら何でも許してしまう。敦君に至っては原作のキャラより好きかもしれない。織田作とやつがれの絡みがもう少し欲しかった。中也と太宰、敦と鏡花の間に何か特別な情のようなものを感じるが具体的に何があったのか知りたい。
Posted by ブクログ
実写映画化の予習のために読んでみた。
ifの世界を描いた外伝ということだが、実は過去にこのシリーズの漫画も他の小説も映画も全く観たことがなかったため、元々の設定や内容自体を知らない。
だからどうかと思ったが、全く問題なくすらすら読み進められた。
漢字の使い方が独特な印象。作品全体に漂う雰囲気みたいなものも好きだったので、本来の設定も読んでみたくなった。
映画で一体どう表現されるのか楽しみなシーンがいっぱいなのだけど...、公開っていつなんだろう??
Posted by ブクログ
パラレルワールド的な感じで、本編とは雰囲気も違って面白かったです。
太宰の孤独さが痛々しくて、
それもまた本編とはもちろん、少し違う感じで、良かったです。
そして、あとがきがまた良かった!
同じキャラクターが一つの物語を生きるんじゃなくて、
別の物語を生きる。
そういう風に考えられるって、いいな~と思いました。
Posted by ブクログ
もし芥川が探偵社に、敦がポートマフィアにいたら。
映画特典版で一度読んでいたけれど、加筆部分も大きくて、とにかくよかった。二次創作でもよくあるifの物語ではあるけれど、それにお祭り以上の意味がある。とにかく『太宰治と黒の時代』は絶対読んでおいてから、こちらを読むべき。
自分を追い詰めてしまっている敦。でも、太宰は本編同様に、敦に救いの道を用意している。この太宰も、生きるのなら人を救う方になろうとしている太宰と言っていいのでは。
敦と鏡花がお互いを大切に思っているのが痛いほど伝わってくるけど、それは同時にお互いしかいない、という孤独でもある。探偵社にいる芥川は、それなりに賢治や谷崎と交流を持って、仲間としているのに。本編なら、敦も鏡花も、そのような仲間がいるのに。
本編の銀は何をどう思っているのだろう、とか。本編の芥川は獣ではないのか。それとも、獣であるけど人間になろうとしているのか。銀がそれを見ている距離が違うだけなのか。あと気になるのは、本編では芥川の側にいる樋口の存在がかけらもないこと。彼女はどういう人なんだろう。
谷崎が芥川に探偵社員であることとは、を伝える場面がありますが、このシスコンコンビ(言い方)わかりあうものがあるのかな。本編ではあまり想像できない関わりですけど、妹が大事、という点で、何か対峙する事件があってもいいなあ、なんて。本編では与謝野さんの過去も明らかになったことだし、そろそろ谷崎の過去話(とナオミの正体?)もいかがでしょうか。
賢治の考え方がいい。いいことと悪いことが半分ずつ。結局、自然と共に、悪いこともいいことも受け入れて生きる、そういう気持ちを持てることが、強さなのかも。