【感想・ネタバレ】ネオンと絵具箱のレビュー

あらすじ

現代美術作家・大竹伸朗の視点で切り取る日常の雑感と創作への思い。絵画や音楽、展覧会、スクラップブックや夢日記、ロンドン、別海、宇和島での日常、路上と創作、趣味、家族、友人、過去、未来、そして現実と妄想……日々浮かぶトリトメなきテーマの裏にあぶり出る「わからない雑景」。未収録エッセイ28篇、カラー口絵8頁を収録。2003~2011年のエッセイ。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

モロッコ旅行記「カスバの男」は
巻末の角田光代さんの読書感想文での興奮度が理解できなかった。
描写は妙にさめているのに、記述内容では興奮している。

このエッセイ集は全く期待していなかったが、
通常のエッセイ集が数年前の古いネタなのに、これは、ついこの間のことが書かれ、
大竹伸朗、静かなその人の、感情の起伏が手にとるように描写されている。

現在開催中の回顧展の準備での数々のエピソードとそのときの心境、
牧場での展覧会の開催のいきさつ、宇和島駅のネオンのこと、
さらには、ロンドンでのラッセルミルズとの出会い。デビットシルビアンとの交友。
非常に興味深い内容ばかり。
「全景」を見た人、見る人には必読の書といってもいい。

このエッセイに書かれているアルバム「3R4」は好きな音のひとつでもある。
彼等としてはポップなシングルと合わせて「8 TIMES」というCDで再発されたものがここにある。
もう、20数年前の音だが、数年前のOVALとどちらが新しいとは誰も言えない・・・ 
(2006/12/12記 月曜社版)

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2022年11月20日

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