【感想・ネタバレ】電鉄は聖地をめざす 都市と鉄道の日本近代史のレビュー

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波長が合う人には良書

近畿日本鉄道沿線に住んでいるため、題名で即買いしてから不安に。
例えば鉄道のネット記事では関東偏重、関西その他は調査不足か知識が無いのか全く触れていない事が往々にしてあります。
この本では杞憂、読了していませんが見出しには中部地方の事も掲載されています。

文面が少し堅いので、その事をタイトルに表しました。

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2019年12月26日

Posted by ブクログ

明治・大正期に設置された電気鉄道の設立と社寺参詣との関わりについてまとめた一冊。

事例は成田山新勝寺と成田鉄道、川崎大師と京成電鉄、穴守稲荷と京浜電鉄、池上本門寺と池上電気鉄道などなど。

鉄道側だけでなく寺社側の思惑や鉄道をとりまく人々に注目している点は面白い。地元有力者が地域振興のために寺社と鉄道を利用するものとばかり思ってたけど、僧侶自身が寺の振興のために鉄道に注目するケースもあるらしい。あまり考えたことなかった。

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2019年09月05日

Posted by ブクログ

大都市の近郊私鉄(ここでは電鉄と定義)の起源に社寺参詣が関わっているとの話。
小林一三的な要素だけでない指摘が面白かった。成田山、川崎大師の商売っぷり、また大鳥居に住んでいたので、穴守稲荷の話は興味深かった。20世紀までの都市の次のヒントの提案は面白かった。その点で地方に可能性があると感じた。

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2024年02月01日

Posted by ブクログ

似たような内容の本で「鉄道が変えた社寺参詣」(交通新書)というのがありますが、あちらは鉄道に乗ってもらうために初詣などを編み出す鉄道会社の様子を書いてましたが、こちらはそもそも寺社のほうも鉄道を利用していたという内容。両方読むと鉄道と寺社の持ちつ持たれつが良く見えてきます。
にしても成田山は江戸時代の歌舞伎の利用に始まり鉄道の招き入れまで、商売上手ですな。

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2021年09月30日

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