あらすじ
東大、マッキンゼーを経て、現在、京大で絶大な人気の瀧本先生が、新しい経済の流れで、自分の力で道を切り開き、ゲリラとして生き残るための「武器」について、投資家としての経験から、語ります!
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Posted by ブクログ
「僕は君たちに武器を配りたい」
序章では資本主義について説明している。
私は資本主義のあり方に面食らった。
特に資本主義ではコモディティ化するものは淘汰される。
序章を読んでいる時は気分が悪かった。
その理由は、自分がまさにコモディティ化した考えを持っていたからである。
普通の水準の生活を目指したい、普通の人ならどのように行動するか、そのような考え方で今まで生きてきたので、生き方を否定されたようだった。だが同時に今までの考え方のままでは、資本主義内において淘汰されるので考え方を変える必要があると感じた。序章の後では、本題であるそのような資本主義に対する武器の説明がなされた。私はそこを読んでも、今、実際に行動に移せるものは少ないと感じた。
本文で印象に残っているのは、資本主義の中では、投資家的な立ち回りをする必要がある。
理由はリスク管理を自分で行う必要があるからだ。リスク管理の点でとても印象深いのはサラリーマンを例に出した話だ。サラリーマンはリスク管理を会社に全て託しているので、自らのリスク管理を行うことができない。
また、本書にはこのような説明がなされていた。人生には様々な選択があり、安牌ばかり選んで、リスクをとらないと、いずれ大損害につながると。
本書は今の自分には受け入れ難いものであったが、考え方を変えるきっかけになったと思う。
また半年、1年後に読んで、自分の思考が、変化しているかを確かめたい。
Posted by ブクログ
2011年出版なので若干古いが、現在でも就職活動を準備する学生や、第二新卒で転職活動をする社会人が読むと得るものがたくさんある働き方論。興味・関心がわいた箇所は以下。
「ある会社やある個人が、みんなから悪口を言われて、大変厳しい状況にあるとき、そんなときこそ、投資を検討するまたとない機会だ。なぜならば人は苦境に苦しんでいるときに応援してくれた人のことを、決して忘れないものだからだ」
「会社のヒエラルキーと自分の役職の威光があったから、部下が言うことを聞いていただけ」
「自分自身の過去に大きなコンプレックスを持っているとしたら、それはリーダーになる大切な素養を持っているということなのかもしれない」「その「負の側面」を逆転させることでリーダーへの道が開かれる可能性がある」
「資本主義では、「自分の少数意見が将来、多数意見になれば報酬を得られる」という仕組みになっている」
Posted by ブクログ
【コモディティ化とは】
市場に出回っている商品が個性を失い、消費者にとってはどの商品でも大差がなくなる状態。個人も他人と交換可能な労働力になれば「個人のコモディティ化」が起きている。
【限界利益とは】
商品が1単位売れるごとに生まれる利益のこと。販売価格から実質的な生産コストを差し引いた、売り手の手元に残る利益を指す。
【コモディティ化を避けるには】
今の仕事を他の誰かに代替されても違いがない状態から抜け出すこと。他の人に替えが効かない唯一無二の存在になることが生き抜く鍵。
【スキルと市場の掛け算】
自分のスキルや知識は、それ自体の価値ではなく「どの市場でどう売るか」で報酬が決まる。売り方と市場の選択が重要。
【女子会のマーケティング戦略】
若い女性の可処分所得を狙い、リクルートが「女子会」という文化を自社メディアL25で仕掛けた。市場創出の成功例。
【本当のマネジメントとは】
優秀な人よりも、優秀ではない人をうまく動かす力が本物のマネジメント。高い給料を払わずともモチベーションを引き出す工夫が必要。
【リーダーシップとは結果で示すこと】
「メンバーのやる気が足りない」という問いへの答えは、「あなたが結果を出していないからだ」。まずはリーダーが結果を出すことが信頼を得る第一歩。
【リスクとサラリーマンの関係】
サラリーマンは他人にリスクを預けて管理されている存在。自分で操縦するセスナ機のように、自ら意思決定とリスク管理を行う生き方が求められる。