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Posted by ブクログ
資本主義社会の中に生きるための術を教えてくれる良書でした。
現代版、「君たちはどう生きるか」みたいな本かなと。
本書では投資家的に生きるアドバイスが書かれています。
投資家的に生きるとは、必要なリスクをとって、豊かに生きること。
1番参考になったのはマーケター的な考え方。マーケターとは新しくない要素を組み合わせることで、他との差異を作り出せる人のこと。その差異とはストーリーを持たせること。
ストーリーを乗せて成功した事例は任天堂のWiiが挙げられてます。ゲームも無線リモコンも体感センサーも特別な技術ではないものの、体感で操作できる、大人数で同時に遊べるという文脈が市場に受けたのだそう。
これは個人にもいえて、人材がコモディティ化する現在、資格を持つだけでは価値は生まれない。
MBAを取ろうが、会計士を取ろうが、それをどうマーケティングしていくかが重要。
今の市場にどういうストーリーで自分を売っていくかを考えながら生きていかないといけない。
厳しい時代になったものの、自分の経歴なり強みを組み合わせ、然るべき市場に置くことで多くの可能性を見出すことができるんじゃないかと思えた、そんな一冊でした。