あらすじ
夏目漱石の『坊っちゃん』は、あだ名づくしで書かれた反・近代小説。『三四郎』は、都市小説のさきがけ。そして『吾輩は猫である』は、価値の逆転、浪費と型やぶりによる言葉のカーニバルーー。漱石の初期3作をモダニズム文学としてとらえ、鑑賞し、分析し、絶賛する。東西の古典を縦横無尽に引いて、斬新明快に語る、最も自由な画期的な漱石論。漱石の楽しさを語ろう!
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Posted by ブクログ
2000年刊。エッセイ風の文芸論。
あの丸谷才一なのに、しかも漱石に絡めての話なのに、難しい。日本の古典や西洋の文学作品がたくさん引き合いに出されるためか。
3篇、とりあげているのはそれぞれ、坊ちゃん、三四郎、猫。3番目の「あの有名な名前のない猫」は、冒頭20ページが猫とは関係のない文学史的前口上(でもおもしろい)。そして登場するのが犬のポンペイ君。あの千駄木の家にいた猫の源流を西洋に探っている。
文学史好きなら、闊歩できるかもしれない。