あらすじ
第20回ちゅうでん児童文学賞大賞受賞作。小六の翔太と純はクラスメートの住む団地へ忘れ物を届けに行き、そこでまるでモノクロの古い写真を見ているような不思議な光景を目にする。次の日、古書店を営む祖父にそのことを打ち明けると、もう団地にはいかないほうがいい、とだけ言われて……。
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Posted by ブクログ
表紙の夕焼けの色に惹かれて、手に取った本。
小6の翔太は、転校生の忘れ物を届けに純と団地に行く。
なぜか時間を飛び越えたような…そこは昭和の風景に似ていた。
転校生の佐山とは違う表札がかかった部屋。
向かいのおばさんは、甲斐って名前の男の子はいるけど、関わらないほうがいいよと言う。
週末、祖父の家に泊まりに行った翔太はそこで「夕映えのやくそく」という本を見つけ読むと夕焼け空と転校生、団地、昨日の出来事と共通点が…。
本に出てくる少年は…?
祖父はこの本の…。
タイムスリップしてみれば、いじめや差別もあって
ちょっとしたミステリーにもなっている。
祖父が伝えたかったことは…
考えさせられることもあって、翔太は向き合うことができたのかなぁと。
Posted by ブクログ
読友さんからタイムトリップ本として推薦。小6の翔太と級友の純は転校してきたばかりの厚司の忘れ物を届けに市営団地に向かう。そこで昭和41年にタイムトリップ!トーテムポールに古い郵便ポスト、でも厚司はいない。そこに居たのは甲斐君。甲斐は翔太とキャッチボールがしたいが2人は意気投合せず、悲しむ甲斐。自宅に戻った翔太が手にした1冊の本。内容がタイムトリップした場面だった!その後甲斐の正体が明かされる。いじめ問題、格差、加害者家族の苦悩。結構な社会派ストーリー。でもどの時代でも少年少女は熱くてエネルギッシュだね!④
Posted by ブクログ
主人公である小学生の男の子が、夕暮れにマンションを訪れると、昭和の頃のマンションや人々に変わる謎を探る物語だった。
表紙や裏表紙が夕焼けで、イラストがモノクロだったため、不思議さが増して少しこわい印象だった。
謎は解き明かされたが、なぜ当事者が生きているのに昭和にタイムスリップできたのかが分からなかった。