あらすじ
われわれの中にも縄文人は生きている!? 近年の発掘調査、および科学的な分析技術の飛躍的な発展により、旧来の縄文像は次々に塗り替えられることになった。最新の知見を元に、最も新しい縄文時代像を明らかにする。縄文ブームの今こそ必読。
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Posted by ブクログ
山田先生による縄文時代の概説書。新書サイズで読みやすいうえに章末に参考文献が載せられておりありがたい。
これまでの山田先生の各論がそのまま反映されている印象。改めて分かったこととしては、縄文時代という1万年以上の長さで日本列島全体を覆ってしまうような時代を、単純化することは危険であるし、難しいという事だ。当たり前だが気候の変動も大きいし、人々の適応もケースバイケースだ。戦後歴史学は、貧しく平等な縄文時代を描いたが、山田先生は縄文時代にも階層化社会があったことを強調しておられる。その根拠となる部分は「縄文威信財」を装着する特別な人の存在である。(東京都田端遺跡)
周堤墓 が示す「複雑化した社会」ヒエラルキーかヘテラルキーかは議論が分かれるところ。埼玉県の遺跡がたくさん載っててよかった。(ローカル)デーノタメ遺跡?