【感想・ネタバレ】新装版 正月十一日、鏡殺しのレビュー

あらすじ

彼女が勤めに出たのは、このままでは姑を殺してしまうと思ったからだった―。夫を亡くした妻が姑という「他人」に憎しみを募らせるさまを描く(表題作)。猫のように性悪な恋人のため、会社の金を使い込んだ青年。彼に降りかかった「呪い」とは(「猫部屋の亡者」)。全七編収録。鬼才初の短編集を、新装版で。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

感想は巻末の解説とほぼ一緒です。最初は小さな反抗心であるとか、利己心であるとか、そういった小さなことなんだけど、結末に至ればそういった小さなことが大きな過ちにつながる。

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2012年06月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

若い時に書いたんだな、と思わせる粗さはあるが、面白い。文章が特別上手いというわけではないのだが、(下手と言われているのをよく見かける)歌野晶午の文章の雰囲気が好き。

個人的にはベストは「逃亡者 大河内清秀」
かなり悪く言うなら夢オチと言えてしまう部分もあるが、
偽物大河内→本物大河内、と思わせて偽物の推測→本物の大河内の夢だった
という転がされる感じは面白い。謎の女、香絵の不思議な行動がキッチリと説明されるところも良い。

「美神崩壊」も印象的。グサっとくる。

『長い家の殺人』などの物理トリックを使った王道本格から、徐々に『密室殺人ゲーム』や『葉桜の季節に君を想うということ』のような王道から外れた一風変わった本格を書くようになっていく歌野晶午の転換点ともいえるだろう。

「あえて探偵を廃し あえてトリックを抑え あえて論理合戦を殺ぎ落とし 絢爛豪華な謎もなく  物語はあくまで日常で しかし精神は本格
ようこそ、裏本格の世界へ」

カッコよすぎる。

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2021年07月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

若干退屈なミステリから始まって、どんどんどす黒い話にシフトしていく短編集。
話の構成も上手いし、何より登場人物の心情描写が秀逸。

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2018年11月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

初期の短編だとのこと
ちょっとグロくて、後味が悪かったりするけど
どの作品もさすがだな~と思う。
歌野さんって不思議な人だぁ

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2012年04月01日

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