あらすじ
坂道と石段と石垣が多い町、夏流に転校してきたミチル。六月という半端な時期の転校生なので、友達もできないまま夏休みを過ごす羽目になりそうだ。終業式の日、彼女は大きな鏡の中に、緑色をした不気味な「みどりおとこ」の影を見つける。思わず逃げ出したミチルだが、手元には、呼ばれた子どもは必ず行かなければならない、夏の城―夏流城での林間学校への招待状が残されていた。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
(2021.10)
いつも私の本の世界を広げてくれる司書さんからオススメされた本。
大事に読み始めてみた。
ホラーなの?
えっ?処理? え?苦手なホラー?
とドキドキハラハラして読みすすめて
最後には、あーそーゆーことかぁ〜と、ストンと落ちた。
短い割には読み応えがあって、城の雰囲気も花の美しさと情景がとてつもなくキレイで、切なくもあるけど読んだあとに浸ってしまった。良い本に出会えて、そんなきっかけを作ってくれた司書さんにまた感謝だな〜❤
Posted by ブクログ
美術の授業にて、「夏の人を描きましょう」と先生に言われ、先週転校してきたミチルはなんのことやら?とにかく夏らしく、麦わら帽子をかぶった子供を描いたが、他のみんなは揃って全身緑色の人間を描いていた。隣の席に聞くと、「みどりおー」といいかけるも、夏の人としてみんな知っているという。
帰宅後、習慣で全身鏡を覗くと小屋の影から、緑の影が見えた。「みどりおとこ」
そして、なぜか夏の城への招待状を受け取り、計6人が林間学校に参加。食事当番、お参り、水路から流れてくる花の色と数の報告という、謎の業務。
以上が導入。
p168という短さながらも少しSFチックなはっきりした真相もあって、読後の満足度が高い。
Posted by ブクログ
何も説明されないまま連れてこられた林間学校、奇妙な「夏の人」の存在、流れてくる花を数える仕事、3回鐘が鳴ったときにはお地蔵さんの所へ行かなくてはならない義務...現実離れした描写とシチュエーションからてっきりリドル・ストーリー系かなと思っていたが、ラストにかけてキチンと折りたたんでくれた。この辺はベストセラー作家としての実力を感じる。初めの方は情報量が少ないこともあり「こんなもんかな」と読み進めていたが、予想だにしない展開になったこともあり読後感はかなり切なかった。夏になったらもう一度読み返したい。それにしても亜季代ちゃんしんどいとてもしんどい。