あらすじ
「シンギュラリティ」「IoTで豊かな未来」「鉄腕アトム」「ターミネーター」……私たちは、機械を愛し、憎んでいる。では機械のほうから「私たち」を見たらどうなる? テクノロジーで拡張し変容した私たちの姿を、「将棋電王戦」から科学技術論などを横断しながら見つめ、「人間」観の刷新を企図する試み。気鋭の人類学者が、「現在のなかにある未来」を探る、通快かつ真摯な思考!
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Posted by ブクログ
ジャンルは人類学だが、いわゆる「遠くの異文化の人たち」はほぼ出てこず、機械やテクノロジーと人間との関係から人類学をする本。
特に近年話題のAIを考えるのに、近代的な意味での「人間」の特権的立場を解体する本書の視点は非常に重要だと思う。
序盤は抽象的でややとっつきにくいが、将棋AI(電脳戦)やTwitter(『何者』(朝井リョウ 著))の話に入ると具体的で勢いもよくノリノリで読める。その具体的な分析によって序盤の消化も進んでいって気持ちいい。
Posted by ブクログ
機械と人間の新しい関係へ。道具説でも自律説でもなく、主体と客体の区別をなくして、機械も人間も変容していく。将棋ソフトやSNSを題材にしているのでわかりやすく、なるほどと思ったが、従来の感覚を変えていくのはなかなか難しいとも感じる。文章はやたら難解。国語の論説文問題を思い出した。