あらすじ
大手銀行の出世コースから子会社に出向、転籍させられそのまま定年を迎えた田代壮介。仕事一筋だった彼は途方に暮れた。生き甲斐を求め、居場所を探して、惑い、あがき続ける男に再生の時は訪れるのか?シニア世代の今日的問題であり、現役世代にとっても将来避けられない普遍的テーマを描いた、大反響ベストセラー「定年」小説。
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Posted by ブクログ
面白かった。
会社勤めの誰しもが通る道か、と思いながら読んだ。
もちろん主人公のように、エリートな人生を送りながらも不完全燃焼に定年を迎えれば余計に思うのかもしれない。
ただ、妻の言動や態度には最後まで共感できず、イライラしてしまった。
Posted by ブクログ
「終わった人」、この言葉は負債を抱えすぎて首が回らなくなった人、妻子共に逃げられて自分自身の立場がわからなくなった人…とかではありません。
自分の仕事を全うし、やり切ったサラリーマンが定年で退職したところから、主人公は社会より「終わった人」となるのです。
私はまだまだ社会に投げ出されたばっかりのこの作中で言うのならば、桃の子なのですが、
この作品を読んで私はどう定年を迎えたいのかなあ。としみじみ将来を考えるきっかけとなる1冊となりました。
もしかしたら定年まで頑張らず途中でリタイアして、のんきに低空飛行している人生かもしれないし、その時は自分の両足で立てるように生きていける方法を身につけておきたいと思索しますし。
主人公は退職後の今までの時間の使い方と自分の立場のギャップにめめしくなっており、プライドが邪魔をしてなんにでも冷笑している様子にはイライラしたけれど、自分が新たに息を吹き替えせる場所を見つけた時の流れを一緒に覗かせてもらって、そんな六十代もあるよね、結局は自分が好きなことをするのが楽しいんだよね。と、実感しました。
主人公の奥さんが、予想外の出来事(資産が無くなる)には確かに当てにしていた資金が無くなることに驚きを隠せなくなるのはわかる。
自分の店を構える、その後の人生設計に狂いが生じて、冷たくなるのはわかる。
けれど、自分の行いは後に奥さんが「終わった人」になった時に、そのとき返ってくるんじゃないかな、と危うく思っていました。
そのときには二人ともぽっくり。。な年齢ではあると思うけどね。
最後のシーンでは、ギクシャクした空気が流れていてもそれまで紡ぎあげてきた関係性は強い繋がりとなっていて簡単には断ち切られないんだな〜と、穏やかな自然を二人で感じつつ、故郷へ向かう様子は綺麗な終わり方だなーと感じました。
改めて、私も今の人生どんな風に生きていくか、どんな散り方をしたいかなんて考える余裕がないほど目の前のことに精一杯だし、知らないことがたくさんで色んな情報にのまれるし。
結構あまちゃんな考えでのんきに生きているから、意見を伝えたら、人間の先輩に厳しい事を言われたりして上手いこと行かんなあ、と拗ね気味に受け取っちゃうけれど、
大往生はいい人生だったなーって穏やかにおれるように、生き方を考えていこーって思いました。