【感想・ネタバレ】夕暮れのマグノリアのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2015年08月07日

いつもより少しだけ優しい気持ちになれた。これまでより少しだけ不思議を信じられる気がした。
素晴らしい読書の時間でした。

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Posted by ブクログ 2022年07月07日

子どもと大人の境の
ピリピリした思春期の感覚と
軽いオカルトのような
メルヘンのような
その辺のブレンド感がとても良かった
こども古本店ツナギ畑本店にて購入

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年12月24日

世界は見えているものだけでできている訳ではない。
不思議な世界は我々のすぐ側にある。
昼でも夜でもない夕暮れ時、異界との境界が薄れ、この世のものでないものに出会うこともある。
亡くなった祖父がお別れを言いに来たり、悲しい伝説の二人が数百年の時を経て幻となって甦ったり。
悩める中学生・灯子の周りで起こ...続きを読むる、ちょっと不思議な出来事を巡る連作短編。

確かに私も、学校帰りの夕暮れ時は少し寂しい気持ちになることがあったっけ。
いつもは友達と帰るのにたまたま一人で帰る時など、頼りなくて訳もなく怖い気持ちに負けそうになったり…。

灯子の大好きな叔父さんが遺したマグノリア(木蓮)は、白くて丸い花に清々とした香を漂わせながら静かに灯子を見守ってくれている。
「灯子、おぼえておきなさい。見えないってことはいないってことにはならないんだよ。きれいな魂を持ったものたちがいつもおまえを見ているのだから」
懐かしさと優しさに包まれた物語だった。

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Posted by ブクログ 2011年10月29日

よい雰囲気を持った本でした。日常から別世界への転調と、それに伴う心情の変化が主人公を通して静かに描かれていました。

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Posted by ブクログ 2012年09月11日

ずっと気になっていた表紙。装丁を見るとセキユリヲさんでした!YAにもこんなおしゃれな装丁の本が出てきたのか~と感慨深い。嬉しいよね、私が中学生だったら、こういう本、小脇に抱えていたい。
家族や友達同士の会話が好きでした。「見えないってことはいないってことにはならない」「おまえの幸福を願っているものた...続きを読むちが、いつもそばにいる」というおじいちゃんの言葉が生きるように、全てのお話がファンタジー。と思ってしまうのは、大人になったからか。小さな頃は不思議な世界に生きれていたのかな、いや、そんなこともないか。私は「千と千尋の神隠し」の始まりと終わりの空気、言うなればたそがれどきのようなあの感じがとても好きなので、楽しめました。抵抗ある人はあるかもなぁ。

★3.5

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Posted by ブクログ 2011年07月26日

【収録作品】竜宮の使い-美帆ちゃんとのふしぎな五月、循環バス-凜さんとのふしぎな七月、真実のハート-千夏とのふしぎな九月、黒森の宵まつり-関田くんとのふしぎな十一月、雪幽霊-きいちゃんとのふしぎな一月、マーブルクッキー-おばちゃんとのふしぎな三月、エピローグ
 中学生の少女の一年間を描く。誰が見てい...続きを読むなくても自分が知っている。ちょっとした出来事で心はたやすく傷つく。その痛みを無視することもできるけれど、そっと寄り添う勇気がもてたら。そう思える一冊。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

表紙の優しさに惹かれて手に取った。マグノリアとは木蓮、辛夷、泰山木、などの英称らしい。


「だれもいないと思ってはいけない。ひとりぽっちで生きてるなんて決して思ってはいけないよ」と死の間際に語ったおじいちゃんの言葉を思い出すシーンが印象的だった。

作品としては『黒森の宵まつり』がよかった。 ...続きを読む

『頭のうちどころがわるかった熊の話』の味わいとはまた違った作品。

作成日時 2007年09月17日 18:35

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

「世界は見えているものだけでできているんじゃない」。中学生の灯子の不思議な一年の物語。でも不思議な部分より、いじめという程ではないけれど、順番に誰かが少しだけクラスから浮いた存在になってしまう…とか、友人の心無い一言とか、日常部分の不意のリアルさが印象的でしたね。…個人的に10代というのはもう思い出...続きを読むしたくないこと満載な時代なので、どこか痛々しい気持ちを抱えつつ読んでいました。

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Posted by ブクログ 2011年09月07日

 感じやすいものの、どこにでもいる普通の女の子12歳の灯子の1年を、彼女を取り巻く6人の人達とのふれあいを絡めて描いた佳作。灯子が特別な誰かじゃなくて、読む人それぞれが自分を投影できる女の子と描かれていて、初恋や友情や人間関係に悩み迷い傷つきながらも、自分を見失わないところがすごく良かった。 各話と...続きを読むも必ず不思議な体験に遭遇し、立ち竦む灯子の手助けとなるのもいい感じ。この年頃の少女ゆえのスペシャルなのかな、なんて思ったり。 大人が読むと、ちょっとご都合主義的に感じてしまうところもあるけど、思春期の青少年(あ、特に女の子ね)にこそ読んで、感じて欲しいなと思う作品だった。 初めて安東作品を読んだんだけど、好感触。追いかけて少しづつ作品を読んでいきたい。

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