【感想・ネタバレ】パノララのレビュー

あらすじ

友人のイチローに誘われて、コンクリート三階建て・木造二階建てと並ぶ鉄骨ガレージ上の赤い小屋を間借りすることになったわたし。ヘンテコな家で個性派揃いの彼の一家と生活し始めたある日、イチローから「たまに同じ一日が二度繰り返される」と打ち明けられる──芥川賞作家が描く未体験パノラマワールド!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

本の題名 パノラマ→パノララ

途中1日が何度も繰り返す日が主人公に続く
繰り返すというのが強調されていた。

繰り返しの中でも、思うことや毎日起こる同じ出来事に対して、主人公の見方は少しずつ変わっていく。
自分の見方によって、見る人の視点によって
世界は少しずつ違っているのかな。

恋人と別れた時に、お互い見ていた世界が違っていたんだなあと思ったことを思いだした。



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2020年12月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

普通より少し波乱に満ちた人生と、それぞれに少し不思議な能力をもつ三兄弟の家に間借りすることになった主人公。主人公もまた複雑な過去を持ち、他人との距離感をつかめずにいる。一番共感したのはその主人公の、優しさや冷静さや諦めを含みながら周りを観察するその視点。自分やまわりを客観的に見つめながらも、思う通りの行動はできないということはよくあるものだ。。
最後、主人公が、ぎこちなさを伴いながらもちゃんと自分のしたいことを言葉にできたのは貴重な瞬間だった。それと、主人公はその優しさ、繊細さゆえに間借りしている家族たちの信頼を少しずつ得ているようにも見えたので、それもまた希望にうつった。

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2018年04月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

主人公が居候?することになった家の家族たちは、皆何かちょっと歪な関係に見えるし、子供たち3人は

・たまに同じ1日がループする
・ちょっとの距離だけワープできる
・電話に出なくても相手が誰かどんな顔をしているかわかる

それぞれ、こんな感じの本当に少しの不思議な力を持っていて
しかもそのことを(家族同士でさえ)誰にも話をしたことがない。

居候先の家族の3人の子供たちは3人とも親が違ったり、主人公の親は過干渉で精神的に病んでる感じだったり、「家族」というものには外からは見えない秘密というか問題がある。

ということが淡々とした感じで書かれている。

このちょっと不思議な雰囲気に妙に惹かれて、
ぐいぐい読む進めてしまったけれど、不思議は不思議のまま何も解決しないまま終わってしまってどうも消化不良だった。

ミステリーが好きなので「不思議」や「謎」があると最後にそれらがスッキリ解決することを期待してしまうのがいけなかったかも。

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2022年07月25日

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