【感想・ネタバレ】じぶん・この不思議な存在のレビュー

あらすじ

●探せばどこかにじぶんはある? ●女の子は「女装」によって女になる ●過敏になったじぶんの先端 ●小さな不幸がひきたて幸福 ●アイデンティティの衣替え ●わたしはだれにとっての他者か ●他者のなかに位置を占めていない不安 ●泳ぐ視線、のぞく視線、折れ曲がる視線 ●他人の視線を飾る行為 ●じぶんがぼやけることの心地よさ

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

同じ線の上にいなくてはいけないのだろう
同一の存在でいなければいけないという脅迫観念が不安に駆り立てる
わかりやすいって死ぬほどたいくつ
存在が不可解であるからこそ、それに魅かれる
自分の時間を他人のために失うことをポジティブに
じぶんらしさは自分以外のなにかあるものを求めるプロセスの中で後からついてくるもの
自分の行動が他者に及ぼす効果によって自分が何者であるかを教えられる
他者の他者

0
2016年12月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読書メモ&感想


わたしってだれ?
顔・身体こそ自分が1番知らない
性格や性の差異は社会の中で形成される
「わたし」という言葉も社会に認められて適応する
→個人の私的可能性を捨て社会秩序の中に入れ込んでいる
成長で属性を身につけている訳ではなく、色々な可能性を失っているのでは。これが生きるということ

私たちは物事を解釈し区別して生きている
自分を他者ではないものと認識する
「ふつう」とは世界の解釈を共有していることにすぎない
自分は「非わたし」と差異化して分かることなのに、内部に問う

「アイデンティティはn個の属性によるn次空間上の座標」って良いね
他者にとって意味のある存在としてじぶんを経験する
「他者の他者」という認識によって自分が形成される

ただ、目があったら目線を外してしまうようだとの一般論を立てているが、少し日本人的慣習に寄っているのでは?外国人は目が合うと声をかけてくるよ
「わたし」はどのわたしが使っても成立するので、唯一固有のわたしは死んでいるよね、ふむ。

0
2025年10月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自分が存在するためには、他者に他者として認められなければならない。だから、親族のためにする家事、介護では、奉仕が当然と受け止められてしまい、自分の存在価値を認めることが出来ない。
しかしながら、自分という存在がぼやけることにはある種の快感があり、他者への異常な献身が例にあたる。(近年の推し活ブームもこれかも)
じぶんになるということは、ありえたかもしれない自分を棄てること。
親に「子供とは気が合わない」と言われたら、親は子を他者として認めたということであり、こちらの勝ちである。
〜ここまで本の内容〜
人生というものを一貫したストーリーとして捉えるのは間違っているが(筆者の主張)、昨今自分の人生を壮大な物語にして、自分のアイデンティティを自ら作り上げたいとする人はかなりいるように思われる。進撃の巨人のイェレナとかこのタイプだと思う。

0
2025年08月16日

「学術・語学」ランキング