【感想・ネタバレ】ラブリィ!のレビュー

あらすじ

第57回児童文学新人賞を文句なしの評価で受賞した注目作。誰もが気になる「見た目」という普遍的なテーマに挑戦した作品です。主人公は中2の男子、拓郎。自分で撮影した映画の主人公・涼子はみんなからブスと言われているが、拓郎は不思議な魅力を感じている。その魅力はいったい何なのか? 人間はなぜそんなに見た目を気にするのか? そんな疑問の答えを探しながら過ごす日常が、拓郎の語り口調でユーモラスに描かれます。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

 冒頭でカレーがぶちまけられるシーンはイマイチ説得力がない。が、ラストの、涼子を笑顔にする映画を撮ると決意する拓郎が爽やかでよい。おじさんの登場で外見についての深い思索をするようになったり、細かい部分に発見があり、少年の気持ちになりきっているところがよかった。
 コメディタッチな話で、シリアスな部分はちゃんと押えていてメリハリもあった。
 これで冒頭が良ければ。

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2019年01月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

井手拓郎、14歳、青少年創作映像コンクールの審査員特別賞を受賞した自称天才映画監督。
その特別賞の受賞作品に主演女優は、だれもがブスと思っていて、いつも1人でいる田沼涼子。でも学校では拓郎の作った映画での主演女優は柚木亜美菜がだと思われているし、亜美菜自身も、次回作を期待するかのように拓郎に部活で作ったお菓子などを差し入れてくる。
今更、田沼涼子が主役とも言えず、しかも、審査員賞を取った時の評に、拓郎の尊敬する映画監督からのコメントとして「・・・主演女優のブス女優がすばらしかった。ラブリー!この映画を見たものは必ず、このブス子ちゃんこと涼子に愛しさを感じずにはいられないであろう。」などと書いているのだ。これを涼子に知られるわけにはいかない。

何と言っても人の「見た目」が気になる中二。拓郎はそれから、まわりの友達の「見た目」と、それによって変わるクラス内での人間関係が気になるようになる。

拓郎と一緒に映画製作のアシスタントをしてくれている榎木は、拓郎の一番の親友。なんでも話せる榎木にも、過去には見た目に悩んでいた事もあり。

人を見た目で評価するのではなく、誰にでも対等に話す拓郎。
読んでスッキリ青春物語。

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2017年11月26日

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