感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
ジョン・レノンをモデルにした、ファンタジーで、この作品が奥田英朗さんのデビュー作になります。
ジョン・レノンについて書かれた書物はたくさんあるようですね。
でも、活動停止期間中に言及したものはほとんどないらしく、それを想像で埋めようとする試みが面白いと思いました。
ビートルズや、ジョン・レノンに詳しくなくても楽しめますが、知識があればきっと、更に楽しめるのではないでしょうか。
そう考えると、ちょっと悔しいですね。
ひとりの男性の癒しと再生の物語で、読後感も良かったです。
この新装版には、「二十年後のあとがき」と題されたあとがきも加えられていて、そちらも楽しく読ませていただきました。
そして、ビートルズやジョン・レノンの曲が聴きたくなります。
Posted by ブクログ
過去に自分として犯したと考えた罪、が心の底に眠っており、それが平穏な生活によりフラッシュバックしてくるという、かの大ポップスターの日本での生活を描いたもの。
この感覚はなんとなく分かるものではあるが、現実的にはキースの言っているように、背負って生きていくしかないものであると考える。もしくは、自分なりの線引きでの解決になるのであろうと思われる。
それらを催眠療法で解決しようというものだったが、そこをお盆という状況とうまく掛け合わせていて、その不思議な様子が漂っている。夏の暑さを感じず、冷たい様子が漂っている。
さて、実世界で同じようなものを抱えている人間はたくさんいるが、”背負っていく”、ことで進めていくのだろう。
あまりにも解消できなくなると、つぶれてしまうのだろうが。。。