【感想・ネタバレ】流のレビュー

あらすじ

一九七五年、台北。内戦で敗れ、台湾 に渡った不死身の祖父は殺された。誰に、どんな理由で? 無軌道に過ごす十七歳の葉秋生は、自らのルーツをたどる旅に出る。台湾から日本、そしてすべての答えが待つ大陸へ。激動の歴史に刻まれた一家の流浪と決断の軌跡をダイナミックに描く一大青春小説。選考委員満場一致、「二十年に一度の傑作」(選考委員の北方謙三氏)に言わしめた直木賞受賞作。<解説:ロバート・ハリス>

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Posted by ブクログ

ネタバレ

力強いと感じた。まるで生き物のようだ。
毛毛との話は悲しい。おじいさんを殺した犯人には驚愕する。個人的に好きな言葉は『成功なんて人生の一瞬でしかない』心が軽くなった。


洗練された言葉選び、異国という独自性。間違えなく傑作。

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2021年04月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

終盤になって主人公が中国に渡り、そこで人の歴史が繋がっていく感動があった。
大切な人の命を奪われた恨みを忘れられるだろうか。戦争そのものではなく人に恨みが向かってしまうところがつらくて悲しい点だ。人の力で作った因縁をまた人の力で断ち切らなければ、それこそ根絶やしになるまで復讐はいつまでも終わらない。相手が先にやったとお互いに敵意を向け続けてしまうシーンが特に悲しかったが、これが争いの現実なのだろうと思う。
マオマオと、あれっきり最後になるのがリアルだなと思った。
過去に何があり、そしてこの先に何があろうとも、現在のこの瞬間は幸せなまま記憶に残るのだと思うと泣きそうだった。その瞬間があるから生きていられるのかもしれない。人の営みは愛おしくて切ない。

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2023年08月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

第二次世界大戦後の台湾を描いた小説。
主人公の祖父は戦地で大虐殺を行い、その記録がかかれた石碑を見る主人公から物語は始まる。

そこから急に、主人公が高校生時代までさかのぼり、祖父が惨殺される。祖父を殺害した犯人は見つからず、その犯人を捜していくのが大筋の物語です。しかし、私は、気が付くのが遅かったため、前半はつまらなく感じました。
前半は、主人公が、ヤクザな友達と付き合い堕落していく生活。替え玉受験が見つかり、進学校を退学になり、バカな高校に編入し、喧嘩の日々、大学受験にも失敗し…こういう人苦手…。
途中から、幽霊の話が出てきたり、幼馴染との恋があったり、ヤクザとの対立で怖い思いをして、兵役に逃れて…
祖父を殺害した犯人を推理していくうちに、誰だか気が付いて、本人に確認…胸も内やお互いの葛藤も…
最終的にはハッピーエンド。

後半の、犯人はそうきたか~というミステリー要素はとても面白かったです。

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2023年05月30日

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