あらすじ
雪に閉ざされた山荘。そこは当然、交通が遮断され、電気も電話も通じていない世界。集まるのはUFO研究家など一癖も二癖もある人物達。突如、発生する殺人事件。そして、「スターウォッチャー」星園詩郎の華麗なる推理。あくまでもフェアに、真正面から「本格」に挑んだ本作、読者は犯人を指摘する事が出来るか。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
うわー!やられた!
見事にやられた!
注釈入りだからこそ慎重に読んでいたのに、そこか!
星園が犯人じゃない?と思わなくもなかったのに、“探偵役は……犯人では有り得ない”って書いてあったよな~と思った私のバカ。
結局、麻子が犯人かなとまで思ったりして。
気持ちのいい騙され方だったな。楽しい!
いつも考えすぎて当てちゃって、なーんだってことが多いから、たまに素直に騙されると嬉しい。
ミステリとしても王道な感じがまたいいね。
ということで、再読(8年半ぶり)なのに見事にやられました。
Posted by ブクログ
いや~見事に騙されました。
ネタ晴らしの説明に少々うんざりして読み飛ばしてしまったので
(キャラ設定だと思うけどよくこんなに舌が回るなあ…と呆れ)
現場見取り図と照らしながら再度2周目を読みました。
それでも犯人がやかんと糸を無理に工作しなおす必要はあったのか
疑問を感じてしまいました。
感想とは少し違いますが当初手に入れた本の状態があまり
良くなく、新装版が出ていると知り買い直しました。
少し文字が大きくなっていて嬉しい限りです。
Posted by ブクログ
最初はちょっと設定や話言葉に古くささを感じ、面白くなるのかなーと不安に思いながら読んでいました。しかし、クローズドサークル好きの私はすっかり謎の虜にされてしまいました。最後まで楽しませてもらえて良かったです。
(ここから先は少しネタバレも含みます。)
ただ、一つ残念なのは、本の帯に「親切で挑戦的なこの注釈に騙されるな」と書いてあったことです。これがあることで、本来なら疑わなかった人をかなり疑って読むことになりました。実際その人が犯人であり、本文を読むだけでは決して気づかないことを、勝手にヒントを与えられて楽しみを邪魔されたのが心から不快でした。こういうことがときどきあって、帯を作る人はもう少し売り上げ以外に、読者へのネタバレのこともちゃんと配慮してほしいと思います。
Posted by ブクログ
この小説では各章ごとに、その後何が起きるのかという注釈が用意されている。雪が原因で山荘に閉じ込められた主人公たちだが、そんな中連続殺人が、それも密室で発生した。本作は山荘で殺人を実行した人物を当てていくが、実は注釈により犯人が一体誰なのかが余計にわからなくなっており、それが本作最大の特徴である。
Posted by ブクログ
作者が仕掛けた叙述トリック作品、どんでん返しがあるというフレコミを知った上で読み始め頭の中でどうなったら驚くか想像しながら読みすすめる、アンフェアでないとしたら主人公は犯人ではない。探偵役も犯人ではない。ただここが伏線だなとは割かし気付くのではないかとも思う。結果それ程驚きはなかった。星園が冤罪を晴らそうとした事件がどこかで絡んでくるかと思っていたので肩透かしだったのも残念。ただ全体としては暗くならず読みやすいので楽しめる作品だと思う。
Posted by ブクログ
割とおすすめされていたような気がするので読んでみた。良くあるクローズドサークルものなんだけれども、本編に入るまでだいぶ時間がかかるので読んでてちょっと退屈になってしまった。結構古い作品だからか、キャラたちの設定もどこか古くさいし、真犯人が吐く暴言も、同性愛を悪く言うのも良い気分じゃなかった。豹変するのは悪くないんだけど…。良くも悪くも良くあるミステリ、って感じで、最後のどんでん返しがなければ特に言うこともないって感じ。
Posted by ブクログ
期待して読んだ分、少し期待外れだったかも...
叙述トリック的な箇所は新鮮で面白かったけど、動機が最後まで曖昧で、トリックもなんだかなぁと言う感じが否めない。
Posted by ブクログ
下見のために訪れたキャンプ場で殺人が起こってしまう。しかし大雪のため下山不可能になり閉じ込められてしまうという言ってしまえばありきたりな設定。
ただ、この本の他と違う点は区切りごとに筆者から情報が明かされていくというところ。〇〇は犯人ではない、この章には重要な伏線が張られている、という感じで読者にはヒントが与えられる。
これなら犯人なんて余裕で分かるわ!最初はそう思ってた。
なのに完全に騙された。
読み終わってみると完全に作者の手のひらの上で転がされてた。これがフェアとはよく言ったものだ。
面白かった。
Posted by ブクログ
ずっと前から気になっていた作品。至高の叙述トリックを期待していたのですが…思っていたより普通の王道ミステリーだった…。
1番のキーポイントはやはり「探偵役が登場する。(中略)事件の犯人では有り得ない。」という作者からのメッセージ。ここが星園さんのことではなく麻子さんのことだった!
というトリックなんだけど、、、
アホな私は後半この部分をすっかり忘れてて、杉下が星園の部屋のピッケルを触ろうとして止められたところで怪しい!星園犯人説あるぞ!ってなっちゃって
犯人が分かってもやっぱりね…。で終わってしまったのが非常に残念。笑
読み終わった直後なんてどこが叙述トリックだったの???状態でした。
ミステリーとしては教科書みたいな展開で王道の面白さが味わえるんだけど、意外性という部分で物足りなかったので評価低め。
Posted by ブクログ
読者との真っ向勝負ではないが、面白かった。
犯人お前かい、意外と器が小さいやつなのね。
もう少し犯行に至る背景とか、和夫に明かしていた過去とは何だったのか、いろいろ知りたかった。
たしかに著者のガイド文は嘘をついていないし、初見のときも一瞬違和感を感じたが、気づいたらそのことは忘れていた。
Posted by ブクログ
わかりやすく、読みやすくされてる本だなぁと感じた。各章の初めに注釈があるし、事件現場の図も多く乗せられていた。
この本の面白いところは読者を騙すための注釈が仕掛けられていたところだと思う。だけど本の帯に「親切で挑戦的なこの注釈に騙されるな!」とあったので、探偵役は星園の別にいて、星園が犯人なのかなぁって予想が立ってしまった。読んでいくと実際そうだったので帯を見なければもっと楽しめたなぁって感じ。