【感想・ネタバレ】ハルシオン・ランチ(2)のレビュー

あらすじ

イートとオートと愛のSFコメディ、作者さえも予定していなかった大ボリュームで大団円!! 元(げん)を息子が訪ねてきたことによって明かされる家族への愛。モトカレによって明かされたメタ子のダメ男への愛。囚われのトリアゾを助けた進次(しんじ)の男らしい愛。愛は愛を呼び、SF的な奇跡へ――。宇宙スケールのリバースをご覧あれ!!

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『無限の住人』『波よ聞いてくれ』の沙村広明 先生による、抱腹絶倒のSFギャグマンガ!リヤカーから人間まで、地球上のありとあらゆるものを何でも食べちゃう美少女・ヒヨスと、なし崩し的に彼女の面倒を見ることになったホームレスのアラフォーイケメン・元(げん)が繰り広げる宇宙スケールのロードムービーです!とにかくギャグが秀逸。全2巻と短い作品でありながら、一ページどころか一コマ一コマに細かくネタが散りばめられており、読み込むほどに味が出ます。サブカル、科学、政治、芸能、etc…さらに沙村先生の作品におなじみのエロスとグロテスクも程よい塩梅。食べたものを吐き出すヒヨスの表情の色っぽさは、「さすが沙村先生!」と膝を打つこと間違い無し!全編に渡って荒唐無稽なストーリーとギャグの連発なのですが、それだけにラストでヒヨスのとった行動に胸がいっぱいになります。二人と一緒に、読んでいる自分も長い旅を終えたような読後感がたまりません。
沙村先生の頭の中は一体どうなっているのか……気になって仕方がなくなる作品です。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

イート&オート系漫画、ついに完結!…って、2巻なんですけどね(笑)
個人的には、前回の流れが続いてたらちょっと微妙だったんで、読むまでは期待半分、不安半分でした。

読んでみての感想
面白かった!
2巻完結って言うのも、ダラダラ続くよりもよかった。
全体的な小ネタも1巻以上に面白かった。
オロチノチニクルフ哲生とか(笑)
KOF97バリバリやってた世代なんで、個人的にかなりツボでした

あと、99ページの将軍紹介だけで、5分くらい笑ってました(笑)
ここでは言いませんが、気になる人は読んでみてください。
最初の2人でおなか痛くなるくらい笑えます。

小ネタだけでなく、クライマックスも意外な展開からキレイにまとまってイイ感じ。
相変わらず読む人を選びますが、個人的にはかなり好きな漫画になりました。

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2011年10月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ギャグから最後一気に宇宙戦争形に突入かと思いきや、あっという間に店仕舞い!かなり力技で文字だけの小説か?ってページもあったけど、2巻で終わったのは良かったかな。

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2013年09月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

美少女嘔吐ドタバタSFコメディ、メタ多め。

これはさる構成作家さんのお言葉ですが、「「ギャグ」にはどこか、【毒】と【狂気】が必須であり、それがないと「ユーモア」という、あの、世の中の枠内で収まっている薄っぺらい笑いになってしまう」。この伝でいけば、本作は「毒と狂気、それから勢いがある作品」になると思います。もちろん、あの文学横文字を多用した鼻につく批評で解体されるようなユーモア作品とは一線を画しております。

「なんでも食べる」という発想自体はありふれていますが、ここではそこから一歩踏み込んだ「吐く」という行動が用意されています。吐くとどうなるか。食べたものが出てきます、ただしいろいろ混ざった状態で。次々と登場人物たちがヒロインに食われは吐かれ、食われは吐かれし、とんだキメラと化しては投げっぱなしジャーマンでお話が終わります。ここらへん、ちょっと真似できない。

しかし、狂的な勢いで邁進してきたこの作品、何故か最後は綺麗に終わったりします。それも伏線なんぞも用いつつ、主人公に対する救済も行うという、エンターテインメントのきれいなオチ。毒と狂気と綺麗な幕引きの混在するアンビバレンスが、なんというか、頭おかしいなあ、と。

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2012年03月19日

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