あらすじ
「俗なるもの」の否定に「聖なるもの」は顕現し、「聖なるもの」の力によって「俗なるもの」は「聖化」される──。世俗を捨て、「精神の至福」をもとめる宗教実践・ヨーガ。身体のエネルギーセンター・チャクラ、調気法、坐法、マンダラを前に瞑想する観想法など、仏教学の泰斗が自らの体験をとおして具体的にその哲学をときあかす、必読のヨーガ入門。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
仏教書には記述が少ない、瞑想の実践方法=ヨーガについて、分かりやすくまとめられていました。
ヨーガは、バラモン正統派、仏教を始めとする非正統派の両者において、共通基盤だと解釈すれば、「なるほど」と頷けます
ヨーガスートラを読みたくなりました
Posted by ブクログ
仏教をはじめとするインドの思想において重要な位置を占めてきたヨーガについて、インド哲学の専門家である著者が解説している本です。
本書では、心の作用の止滅をめざす「古典ヨーガ」と、反対に心の作用を活性化するとともにその作用を統御することをめざす「ハタ・ヨーガ」を中心に、その実践の方法とそれらの背景にある思想について説明がなされています。また、ヨーガの歴史についても簡潔な説明がなされており、中観と唯識、さらには禅とヨーガとの関係が明らかにされています。
ヨーガをテーマにしている本書は、さまざまな関心をもつ読者の手にとられているのでしょうが、ヨーガの思想と歴史について手堅くまとめられており、オーソドックスな入門書としての役割を果たしているのではないかと思います。
Posted by ブクログ
「俗なるもの」と「聖なるもの」、その統御。
ヨーガは手法である。
ヨーガの歴史、概況、手段、目的について網羅的に紹介されている。
「永遠は瞬間のなかに存在する」(P207)