【感想・ネタバレ】スプートニクの恋人のレビュー

あらすじ

「すみれがぼくにとってどれほど大事な、かけがえのない存在であったかということが、あらためて理解できた。すみれは彼女にしかできないやりかたで、ぼくをこの世につなぎ止めていたのだ」 「旅の連れ」という皮肉な名を持つ孤独な人工衛星のように、誰もが皆それぞれの軌道を描き続ける。 この広大な世界で、かわす言葉も結ぶ約束もなくすれ違い、別れ、そしてまたふとめぐりあうスプートニクの末裔たちの物語。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

私の名前も。すごく高い理想を重ねられている。
いわゆる名前負けしていると周りから言われたことがある。

だけども、そんな曲(槇原敬之)を聴きながら
まだ見ぬ私のことを思って母が名付けた
この事実が美しいと感じられたから序盤でこの本が愛しくなりました。

「あなたがどれくらい魅力的か、あなた自身にもそれはわからないんじゃないかしら」
自己肯定感が低い私にはお薬のように沁みた。

「大事なのは、他人の頭で考えられた大きなことより、自分の頭で考えた小さなことだ」
正しい、正しくないも大切だけど、自分で考えることが、その物事に関係なくても自分の中の栄養になってるんだな。

0
2025年10月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

主人公ぼく、すみれ、ミュウの三人を中心に話が進んでいくが、中盤辺りから、ぼくはミュウからすみれが突然失踪したことを知らされる。それで二人が滞在したギリシャに向かい、すみれの行方を追う。

0
2025年06月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

村上春樹の作品、くどくて全然すきじゃないなと思ってたけど美しい比喩が散りばめられてて素敵、いつの間にかクセになってた☘️
すみれの夢の話を読んでる時、本当に嫌な夢を見たときみたいな不思議な感覚になった。言葉ってすごい。。。!
最終的にすみれは帰ってきたんだね
どういう風に戻ってきたのか私も聞きたかっ
ミュウは抜け殻ではなくなったかな?

イタリア行ったばっかりだから出てきて嬉しかった☺︎

主人公は何故かジャルジャルの後藤イメージ

0
2025年08月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

・スプートニクとは?と気になって。村上春樹の作品を読んだことがなかったから読んでみた
・「どんなことでもそうだけど、結局いちばん役に立つのは、自分の体を動かし、自分のお金を払って覚えたことね。本から得たできあいの知識じゃなくて。」
・最後のすみれは本当に戻ってきた?僕の夢?
・記号と象徴

0
2025年08月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

クラシックの話題とおしゃれな会話がありとても都会的な雰囲気があるのだが、市営プールで泳いだり、バーではカナディアンクラブを飲んだりするシーンからは主人公は贅沢をしない日常的な雰囲気を感じます。このあたりの空気感が好きなんだよな。
そして物語は主人公をギリシャの小さな島に向わせ、そこでミュウが損なわれたことを知る。日本に帰ると教え子もまたミュウが損なわれたのと同じ「あちら側」に行ってしまったようになり、その母親との不倫関係も解消してしまう。
最終的にすみれは戻ってきたものの、なんだか失うことの方が多いじゃないかと寂しく思う。
また期間を置いて再読したいなと思わせる作品です。

0
2025年07月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ラストは夢か現実か。何となく「僕」の夢であると思ってる。
比喩表現がとても多く、もっと適切なタイミングに読んでいれば、芳醇な作品であると認識できたと思う。
この作品もまた、喪失の果てに再生があるのかもしれない。

0
2025年10月11日

「小説」ランキング