あらすじ
小学生の頃のクラスメイトからかかってきた一本の電話。「覚えている?会おうって約束したこと」。その声から蘇る、憧れだった美少女の顔。それはノストラダムスが人類滅亡を予言した一九九九年七月の出来事だった(「一九九九年の同窓会」より)。他人の不幸は蜜の味。甘い六篇が詰まった著者初の短篇集。
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Posted by ブクログ
いいですね真梨先生の書く登場人物。主人公は大体だいぶぶっ飛んでしまっていて、それを比較的冷静に見つめている周囲の関係者…その現実に少し足りない、何かか欠けてしまっている世界観が、気持ち悪くてイヤな気持ちを増幅させる。ルサンチマンノートだなんて…恐ろしいことを考える汗
Posted by ブクログ
真梨さんのイヤミスの短編集
短編集はあまり好きじゃない私ですが、真梨さんの短編集は好きです。
短くても長くても面白いってすごいなーと。
オチもちゃんとしててきちんとイヤミス(笑)
書き方が上手ですっかり騙され。
もちろん長編で読む方がドキドキが続いて面白いので早く読みたいです!
Posted by ブクログ
旅のお供として借りる。読んだことあるやつかと思ったけど違った。相変わらずのイヤミス。「いつまでも、仲良く。」の女友達同士の足の引っ張り合いはともかく、母が娘の足を引っ張るってのも毒親って感じでぞっとした。ダイエット問題は無意識にやってそうだけど。それが毒親なのだ。「小田原市ランタン町の惨劇」はあほすぎる。最初の勘違いがここまできちゃうなんて。殺され損としか言えない。死んでなかったのが何よりだけど。「ネイルアート」は怖かった。子どもの爪をはぐなんて。
Posted by ブクログ
短編でスラスラ読めました。
いつまでも、仲良く。
が好みでした。女性特有のドロドロの関係や、ダイエット部分など分かる部分がありました。
後半二つはグロい描写があり、少し飛ばしながらよんでしまいました。
Posted by ブクログ
イヤミスばかりを集めた全6編の短篇集。
思ったよりも後味の悪いエグさは控えめでしたが、血なまぐさいグロい話も入っていたので苦手は方は注意。
印象に残った短編の感想をいくつか。
「小田原市ランタン町の惨劇」
ユタカの元を、別れた彼女の弁護士が訪ねて来る。
彼女は自宅でユタカとの子どもを産み、殺してしまった罪に問われているらしい。
ユタカは付き合った時期と妊娠の時期の計算が合わないことに気付き、惨劇が起こる…。
最初はブラックユーモアがきっついなーという印象でしたが、読み進めていくうちにボタンの掛け違いから起こる諍いにゾッとしました。
こういう事件は本当にありそうで怖い。
「ネイルアート」
常に炎上状態の育児サイトの管理人の依頼を受けたフリーライターの主人公。
多額の報酬に目がくらみ仕事を受けるが、彼女が遭遇した真実とは…。
ラストのオチよりも、ネットの匿名掲示板の本音バトルの闇の描写が面白かったです。
匿名なことを良いことに一人何役も演じて議論を煽ったり、過激なことを投稿して火種を次々と投げ込んだり。
容赦のないナマの人間の負のエネルギーを全身に浴びて、ほんとイヤな気分。(褒めてますよ!)
人間のむき出しの感情を虫眼鏡で拡大して見るようで、やたらと楽しい…。