あらすじ
周囲に不審な死をもたらす「死神(タナトス)」と呼ばれる少年・立花美樹が奥多摩の神社に消えた。彼を捜すはめになったのは高校生5人。彼らを待ち受けるは俗世塗れの祭主、異様に聡明な巫女、口きけぬ美少女、喚く蓬髪老人、包帯怪人……といずれも怪しげな新興宗教の者たち、そして大祭壇の死体消失から始まる不可能犯罪だった。高校生たちは美樹を捜し出し、無事に生還できるのか? ついに牙を剥く極北のアンチミステリ!
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Posted by ブクログ
<あらすじ>
新道系新興団体・BoNの奥多摩本宮に家出した立花美樹。
立花真樹とその友人たちは美樹を取り戻すためBoNに潜入する。
その祭壇で心臓をくりぬかれ剣が刺さった教祖の死体を発見
みんなビックリして逃げ出し警察を呼び祭壇へ戻ると
教祖の死体が消えていた。
教祖が元結婚詐欺師だったことや信者の一人が元保険金詐欺師だったことが判明
別の場所では湊警視正と高槻が信者に拉致られ
さらには本宮の尖塔に刺さった首のない信者の死体が発見される。
果たして事件の真相は?BoNの真の目的とは?
<感想>
4章、6章、1章、3章、、、と作品の中間まで章が順不同。
さらには付き添いとして登場する偽名の『高木』を叙述トリックに用いていて
殺人事件のトリックよりも作品自体のトリックを楽しむ作品だった。
立花家の母・皐月と、妹・美穂が登場してた。
Posted by ブクログ
家出したミキちゃんを連れ戻しに行くお話。
このお話で一番幸せなのはミキちゃんな気がする。知らぬが仏ですね。
一番大変なのが矢部君。可哀そうなのはカナさん。
ミキちゃんのこともカナさんのことも、気づけよ!と思うのですが思い込みってそういうものなんだろうな。
前回に続き真樹の敗北が。今後に影響を与えるのかどうか。
佐伯譲の復活が何よりの朗報。次回楽しみ。
とりあえずは章順に読み直してみようと思う。
Posted by ブクログ
今回は環境保護的新興宗教へ入信した美樹を取り戻しに行くお話でした。毎度のこと、ドタバタしてたし高槻さんも湊さんも頑丈。
矢部くんとことん不憫だけど強運ではあると思いました。
真相は、この新興宗教で美樹の死神力を検証してた…というか検証するためにピラルクーやピラニアを多摩川から拾ってきて祀り上げて美樹をおびき寄せた感じ?
結局、美樹は本気で死神かもしれない。
今回のハイライトは「当麻紗綾も草薙素子もいない公安なんてただの役所」と、「おれは人間をやめるぞ!ジョジョーッ!」です。
「そうか明智警視ほど若く見えるか」「うるさい池内万作!」「矢部君の世代だと堂本剛版ではないんじゃないか」の金田一少年コントも笑いました。
Posted by ブクログ
探偵の名を持つ全ての神は地に堕ち、道化と化す。
誰も彼もが手のひらの上で踊り、渦中にいることさえ
あやふやになる。
読者さえも、例外ではない。
美樹の隠れ場所は、早くに分かったが、
高木や秋月に関しては全く分からなかった。
探偵は死神がいなければ、ただの人間でしかない。
目論見が誤れば、なす術もない。
作中のアニメなどのネタが若干痛い。