あらすじ
就職浪人の窓居証子は、祖母の助言で人気推理作家の叔父・京樹の雑用係として就職活動を続けることに。叔父に持たされた携帯電話に連絡してきた警察は、京樹の友人の根深陽義を保護しているので引き取ってほしいという。警視の肩書きを捨ててネットカフェで暮らす根深によって証子は殺人事件の捜査に巻き込まれる羽目に。
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Posted by ブクログ
【うるせぇ】
最初の何ページか、思わず伏せたくなるほどダルい語りを我慢すれば(そここそ人は西尾節と呼ぶのかもしれないが)、最後までずんずん読み込んで行ける。そして、最後まで読めば最初の何ページかも少しは愛しく思えるのだ。
結果からいえば、もちろん毎度のことになるがメタっぽいオチが付くわけだけど、それでもいつもの西尾氏からすればかなりこちら側(がどちら側かは敢えて明記はしない)寄せてきているように感じた。一行で人を殺し、次の行でもう生き返らせてしまうような西尾氏が丁寧にオチを描いている。といっても他のミステリに比べれば、否くらべるのは辞めておこう。
しかし、タイガの書き下ろしもこのくらい読ませてくれれば快く銭を出せるわけだが。なぜ420ページと200ページが100円しか違わないのだろう。ケチだとクズだと罵られても構わない。もう少し何とかしてくれ。もっと、もっと、本が読みたいんだ。できれば中古は買いたくない。よろしくお願いします。
Posted by ブクログ
就職に失敗して叔父の家に居候することになった窓居証子。そして彼女は、小説家である叔父の知人である根深という『難民探偵』と呼ばれる男と知り合う。
行きがかり上、根深のお目付け役をつとめることになった証子だったが……という話でした。
警視庁に今もなお、籍を置く難民探偵が事件を解決するという割とありきたりな探偵小説。名前以外は。
しかしながら、一番、普通じゃないのはこれを西尾維新先生が書いてるってこと。
日本語が正しく使われている西尾維新先生の本は今まで読んだことがなかった……。
そういう意味では西尾維新先生的なお話をお求めな方にはオススメしません。
もちろん、片鱗はあるのですが……
これがシリーズ化するのかどうかはわかりませんが、これはこれで珍しいものを読んだ感はあります。