【感想・ネタバレ】霊感検定のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

関西からの転校生の修司は、元々霊感があったこともあり、霊を引き寄せてしまう体質でもあった。
強い霊感少女である空がクラスメイトにいたことや、空の幼馴染兼ボディガードである晴臣に目をつけられたことをきっかけとして、風変わりな司書・馬渡先生に「霊感検定」を受けさせられる。
「霊感検定3級」との結果が出た修司は、馬渡先生の強引なスカウトにより、心霊調査などのバイトをすることになるが・・・。

(ネタバレあり)
キャラクターの個性が良く描けていて良い。
霊感少女の空は、おっとり優しく、たまに、にこ、っと笑いかける可愛い女の子。
幽霊少女に体を貸した晴臣に、違和感・衝撃はないのかと聞かれて「あれはおみくんじゃないから」とあっさり言う。修司の愛想笑いを「笑ってるけど、ほんものじゃないから」「わたしに笑ってくれるときは、もっときれいだから」という。本質をみる空は素敵です。
関西弁で空の笑顔に悶える修司。
霊がまとわりついた状態で空に声をかける様子を「極端に聴力の優れた人間の耳元に、大音量のロックを流すスピーカーを近づけるようなものではないのか。」と表現する修司の感性好きです。
そんな後悔している修司に対し、初めて「-にこ」と笑ってくれる空可愛い。霊感をもう隠さなくていいんだよと優しく諭してくれるところとか、これは惚れて仕方ない。
修司は霊に強い恐怖をもっている状態でも、「辛さに耐えられず命を絶ったのに、その後もまだ苦しみ続けるなんて、悲しすぎると思うから。」と考えられる、優しい人間。
外見は「陰気なメガネ」らしいがw

晴臣は空のガードマン、過保護っぷりが半端ないけど、空が「自分は孤独ではない」と最初に教えてくれた大切な存在。
空を失うことにすごいおびえてるところは可愛くもある。

そして本作最大の善人、筒井。めっちゃ良い奴でおれも超好きです。
夏目の無理なお願いにも付き合ってくれるし、ため息つくだけで怒ったりしない。
幽霊少女とデートする、というお願いも引き受け、憑依先の空に「なるべく、体には触らないようにするから。ごめんな」との気遣いよう。筒井紳士!!
弟妹の世話をし慣れていて、幽霊少女への気遣い、エスコートも完璧!
憑依先が陰気メガネの修司になっても幽霊少女に対する対応は変わらない、感じさせない筒井。男の中の男よ。。
しかもずっと、相手のことを「由香菜」「彼女」などと表現する一貫性。惚れてもいいですか?
晴臣をして「悪くねえなおまえ」と言わしめる。
修司も「俺もうっかり惚れそうや」という。
霊感のある夏目も筒井のこと大好き。
夏目は人好きのするタイプでフレンドリーな性格で、霊障を取り除いてくれる便利な人間と筒井のことを認識しているのだろうが、それ以上な親愛を感じさせる。
「俺あなたに惚れましたー!」
とか教室で言うとまずいですよ腐女子が・・・。

最後の終わり方も素晴らしい。
笛子に促されて、決死に告白かと思ったら、名前で呼んでもいいかっという質問。
「笑えるくらい小さな一歩でもいい。」
とにかく踏み出した修司。
すべてのキャラに好感が持てる。

0
2017年11月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

いわゆるラノベなんですかね?それ故か良い意味ですらすらと読めました。

キャラクターもそれぞれ強い個性があって、セリフだけで誰がしゃべっているのかが分かるくらい。このキャラの書き分けは個人的にはとても高ポイントでした。

ただ、話の展開の起伏が緩く、ワクワク・ハラハラといった感情・感覚を揺さぶられることがほとんどありませんでした。

また、自分に読解力がないためかエピローグがよくわからず… 馬渡がオカルトにのめり込んだきっかけの同級生は笛子という解釈で良いのかな?

でも笛子はめっちゃ実在感がある風に描写されてるし、わけ分からん!と混乱させられて困ったので、ちょっと後味がよろしくなかったです。

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2016年09月21日

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