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Posted by ブクログ
広島ネタが満載で、贔屓をして最高評価。
広島弁と、小さいころに聞いたジャンク語が盛り沢山。
原爆投下、1975年カープの初優勝と、やんちゃな野球少年、転勤族の子供たちの成長と共に描いている。
1、アメリカの行った理不尽な事実
・B29の爆撃機に付けられた名前は記帳の母親エノラ・ゲイ
・8/8福山、岩国、東京空襲で 原爆後も大量殺戮
2、・結核で入院中の患者が、カープ樽募金を呼びかけ
金山に手紙を書いたら、入団OKの変身を返した
以後RCC解説者として活躍
・山本一義 地元への情から入団。
広島に来るたびにファンの熱烈な歓迎を受けた
・中日との終盤対決で、クロスプレーでトラブル。ファンがグラウンドに流れ込んで中日の選手を負傷させた。
警察とも衝突し、逮捕者も出る。翌日の試合が中止に。
3、優勝決定するかもしれないヤクルト戦は、平日デイゲームだったが満員に。皆仕事を休んで観戦。
教室でラジオ放送を掛ける学校の先生。確かにこんな先生はいた。
4、寮の大家さんが、家具や着物を売って選手に肉を食べさせた話は有名。雨で試合が中止になっても払い戻し無し。
5、1958の設立から26年間最高順位は3位。
Posted by ブクログ
「よそもの」である転校生を主人公に、万年Bクラスだった広島カープが初優勝した頃の広島を描いた作品。広島初優勝までの軌跡をファン目線で語る話かと思いきや、原爆、マルチ商法、ひとり親、友情など、様々な要素も入り混じる、戦後の広島を描いた作品となっている。
2016年の広島カープ優勝の際、店頭に並んでいたカープ特集のなかから購入。作品のなかで登場する広島弁が小気味いいせいか、1975年当時の描写が豊富に描かれていたためか、あたかも当時にタイムスリップした気分を味わうことができ、サクサク読み進めることができた。また、広島市民のなかで原爆がどのような形で日常生活に組み込まれているか知る一助になった。時折読み返したくなる良書。
Posted by ブクログ
文庫版を再読。
以前読んだときは広島に転居する前だったが、転居後に読み直すと土地勘も出てくることからまた違った味わいになった。
また、今年のカープの盛り上がりと作品中のカープ初優勝の様子がダブるようで面白かった。