あらすじ
一人息子が誘拐された。身代金の額はわずか15万円。受け渡しの場所として山手線を指定され、警察側は完璧な包囲網を敷くが……。前後編の間に、都会の闇で蠢(うごめ)く人びとを活写した「ジャングルの虫たち」を挟む異色の犯罪小説(クライム・ノベル)。大胆なトリック、息をつかせぬ展開、繊細な人間描写が織りなす魅力に満ちた傑作。
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Posted by ブクログ
お、面白かった。表題作は前後編に分かれており間に中編が入る構成。中編について賛否両論があるようだが個人的には、あってよかったと思う。前編において謎が掛けられ読んでいてわくわくした。中編で態勢を立て直して後編で一気に謎を解く。流石ベテラン飽きさせないなぁと思った。著者の作品を読むのは中学のとき以来だが今の方が面白く感じたのではないかと少々残念だ。他の作品も是非読んでみたい。