【感想・ネタバレ】さようなら窓のレビュー

あらすじ

「眠れるまで、またなにか話をしてあげようか」。家族と離れ、恋人のゆうちゃんと暮らしはじめたきいちゃん。いつからか、うまく眠れなくなったきいちゃんに、ゆうちゃんはいつも、少し不思議で胸がぎゅっとなる「おはなし」をしてくれた。寝る前に一篇ずつ味わいたい、12の連作短編集。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ほんわかした中にさみしさが詰まっている物語。
自信なさげなきいちゃんと、どこまでも優しいゆうちゃん。読みながら「東直子」の世界だなぁ、とずっと感じていた。
小説はもちろんよかったが、西加奈子のあとがきで、ストンと気持ちが落ち着いた気がする。

0
2018年06月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

帯タイトルは、
「西加奈子さん推薦!
 ‘ふわふわしている癖に、
 どうしたって胸を掴んで離さない’」

「眠れないなら、またなにか話をしてあげようか」
 眠る前に一編ずつ味わいたい、現代の「千夜一夜物語」



文章の感じが小説っぽくないなーと思っていたら、
歌人の方だったんですね。

ゆうちゃんときいちゃん。

気弱で生真面目で甘えん坊。
たぶん、苛々する人もいるんでは。
私は好きです。
こーゆー、淡い感じの本。

文章がまぁるい感じです。
本当物語というか絵本というか、
小説!って感じがしない一冊です。

外では居場所を見つけられずに
唯一自分でいられる場所が
恋人である美容師ゆうちゃんの住むアパート。

眠れないきいちゃんのために、
ゆうちゃんが話す不思議な物語が主軸で
展開していきます。

ゆうちゃんが話す物語が
きいちゃんの現実に少しずつ影響していき
不思議な出来事も起こります。

最後、
きいちゃんも
ゆうちゃんも
自分自身や相手を見つめて
動き出すように
切なくて優しいハッピーエンドでした。

最初の一編が「青鬼」でしたが、
最後まで読むと、
すごく納得なんです。

一冊全部読み切って
青鬼を読み返すと、
そーなのかあ、最初が青鬼だったのって
意味があったのかな、って。

やさしくて綺麗で愛しいだけではなくて、
どこか終わりや最後を感じさせてくれるスパイスが入っています。

「どっかにぶつかってもさあ、
 気がつかなくて、
 どんどん当たっちゃって、
 こうなっちゃうんだよね。
 痛くなさすぎて、
 生きてるかどうかも分かんないって感じ。
 もう人生そのものがわけ分かんない」


愛しく不器用な人ばかり。
優しくて不器用な人ばかり。
自分勝手でワガママで憎めない人たち。

青鬼はどうなったんだろう。
どんな気持ちだったんだろう。

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2012年08月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

繋がった短編で、ゆうちゃんがきいちゃんに不思議な話をしたり、いろんな人に出会い、少しずつ不安定でゆうちゃんがいないと何もできなかったきいちゃんが前に進む話。
ゆうちゃんの話が、どの話もその後が見えない話で感情の持っていく場がなく、読んでいてあーっとなりました。
ゆうちゃんと離れて、ひとりで進んだ先がいいものであればと思います。

0
2020年04月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ネタバレ
西加奈子さん推薦
「ふわふわしてる癖に、どうしたって胸を掴んで離さない」
というのが気になって、あと、表紙がかわいくて購入。
比較的薄い部類なので、サッと読めます。

まずは、甘い!甘いよー。
かなり最初のとこ
ゆうちゃんの指は、その森の中を自由に、すばやく走りまわる、森のおおかみ。(引用
のところとかで
あ、これ駄目かもって思ってしまったけど、最後まで読みました。

読んでるとドキドキしてくる。(良い意味ではなく、ハラハラっていうか動悸に近い。笑)
元(本当)のお父さんが実に嫌な人で、少しは良いところも見せて欲しかったかな。(まあ、そこはしょうがないのか?)
好きなのは、くしゅの話!ミリさん!

サルコも少し気になる話。

そういう不思議な感覚、ふわふわ?した感じは好き。

でも、読み終わった後の何とも言えない感じが、いやこの終わりでいいんだろうけど…、でも、っていうのが。うーん、何度も読み返したい!!!とは、ならないかなぁ。個人的な好みの問題かな!

あとは、妹(異父姉妹)の希望ちゃん。
姉妹間で、通じあえてないことってあるだろうな。近くにいても、家族でも。
自分のことしか考えてなかったとか、きいちゃん気付けてよかったね。

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2012年10月07日

ネタバレ 購入済み

装丁画素敵。

装丁画がすごく可愛いので読んでみました。

きぃちゃん、弱すぎる。
素直じゃない。
読んでいてはがゆくなりました。

単刀直入に
おもしろくない。

もっと深いところで
ゆうちゃんときぃちゃんにつながってほしかった。
なんだかきぃちゃんが揺らぎすぎて
読者側がゆうちゃんの話にはいりこめない。

残念でした。

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2016年06月20日

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