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Posted by ブクログ
【企業戦士】 江上剛さん
A市の建設業界最大手・大稜建設、その大稜建設で営業を勤める野口哲也。彼は気がつくと死んでいた。。っというのも彼の意識だけが残っており
自分が何故死んだかというコトを全く覚えていなかったからだった。。
警察ではどうやら自殺と断定したらしいが、それすらも全く覚えていない。
妻の佐代子は僕の死に納得がいかなかったようだ。僕は死ぬ数日前から
会社に泊り込みで仕事をしており、それまでも深夜遅くに帰宅するコトが日常化していたからだった。
妻は過労死を訴え、僕が毎日会社で何をしていたのかを知りたがった。
しかし、会社は妻の訴えに対して協力的ではなかった。佐代子は僕の会社での毎日を知るために大稜建設を相手に労災申請と損害賠償請求を起こしたが、大稜建設は一女性が争うにはあまりにも大きな相手だった。。大稜建設を相手に戦う妻を僕はただ見守ることしか出来ない・・・・
☆
談合を主題にした本と言えば池井戸さんの「鉄の骨」が一番に思い浮かびます。この本は少し異なりますが、面白く読めました。談合は「必要悪」なのか?? 地元の工事は、やっぱり地元の業者が請け負うべきだと思います。