【感想・ネタバレ】室町耽美抄 花鏡のレビュー

あらすじ

庶民の「申楽」を、「能」という幽玄の域にまで高めた世阿弥。金春禅竹はその娘婿となり、指導を受けて深く結びついていった。そして義父の最期のとき、奥義が記された伝書が遺される。世阿弥が伝えようとした秘法とは……表題作のほかに、能楽を大成した世阿弥を描く『風花』/闇を背負って禅の修行に明け暮れた一休宗純を描く『闇鴉』/わび茶の祖・村田珠光を描いた『詫茶』。求道にかけた互いの宿命が交錯する連作歴史小説。

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Posted by ブクログ

日本文化の源流を築いた室町時代を代表する四名の巨人たちを主人公にした短編集。どの作品も甲乙つけ難い味わいを醸し出している。
ほぼ同時代に、能、禅宗、茶の世界に審美眼を備えた傑出した人物が登場してくるが、その時代の雰囲気が連作短編のなかに生き生きと描かれている。

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2016年03月17日

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