あらすじ
暮れも押し迫った夜、上野の空きアパートの一室で、顔と両腕を損壊された遺体が見つかった。手がかりは、遺体の腹に記された謎の数字と、狩りの守護聖人のカードだけ。連続殺人を予測した如月塔子ら警察の捜査むなしく、第二の事件が発生。またも記された数字は、犯人からの挑発なのか。超人気シリーズ第5弾! 講談社文庫「警視庁殺人分析班」シリーズは、講談社ノベルス「警視庁捜査一課十一係」シリーズと同一シリーズです。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
犯人が「いや、その事件は俺とは無関係なんだけど」と言い出した時、キター!!!!と嬉しくなった。無関係な奴が勝手に事件起こして紛れ込ませる作品、好きなんだよな。
そして、紛れ込まされていた事件の動機が「どうしても娘を助けたかった二人の父親」!うぉ〜なんて罪深い展開!大変好み!
Posted by ブクログ
警視庁捜査一課十一係シリーズ第5弾。
顔のない死体がホームレスによって発見され、そこから連続殺人が幕をあげる。
薬品による遺体を焼く残酷な手口。
体には謎の数字。
舌や指を切り取り、持ち去る意味とは。
今までのシリーズから
絶対に登場人物に犯人がいるはずなのに、最後の最後まで真相は読めなかった。
そりゃ、読めないわー。な展開。
医者も怪しい、消防関係者も怪しい。読めば読むほどみんな怪しく見えてきて
完全に作者の思うツボ。
シリーズの中で上位に入る面白さだった。
今のとこ順位はシリーズ番号5.4.1.3.2の順かなー。
個人的な意見だけど。
Posted by ブクログ
シリーズ5作目。今回も面白かったです。
前4作と違って、犯人視点の部が挿まれないなぁと思ってたら、メインの件はこっちだったんだ…と。
63だけ違うんだろうな…とは漠然と思っていたけど、手代木管理官には申し訳ないが自首して良かったです。
如月さんがよく話しかけられてるの、鷹野主任とバディだからというのもあるんだろうな。一般市民としてはこのふたりだったら、大きくて威圧感あるザ・刑事な鷹野主任よりは親しみやすい如月さんに話しかけます。
如月さんに「再犯させず、ここで犯罪の連鎖を断ち切る」という目標が出来ました。続きも読みます。
…ドラマ、神谷課長が段田安則さん、手代木管理官が勝村政信さんだったんだ。
上司は早瀬係長の渡辺いっけいさんしかちゃんと覚えてなかったから、出演されてたのは薄っすら覚えてたけどてっきり逆だと思っていた。言われて思い返してみれば、確かに木村さんにちょいちょい話しかけてきてたの段田さんだった。
門脇先輩は平幹大さんが演じてらしたので、出演され続けてたら勝村さんとガンガン喧嘩してたんだろうか。それもちょっと観たかったです。
Posted by ブクログ
シリーズ第5作目。 今回も相変わらず面白かった。
アパートの一室に男性らしき遺体。
顔や手が焼けただれた状態で、舌は切断され腹部には謎の数字が書かれていた。
なかなかセンセーショナルな始まりだった。
犯人はあてられなかった。
また結末で 戸籍入れ替える話も意外であった。
自殺して娘に心臓を移植
Posted by ブクログ
やっぱり塔子さんがどんどん頼もしくなっている。気付く所は気付けるし、落ち込むべき所は落ち込んでいる。とても難しい問題だと思う、私も、どうぞ、と差し出されたら素直に受けられるのかなって思う。自分の器の小ささを自覚できる人でありたい。どちらの父親も相当自分勝手で、生きることを強要されたような娘には地獄の真相だったのではないかと思う。それでも生きていて良かったと思える人生であることを祈りたい。逆恨み的な所もある犯人で、それ故にここまで残酷になれる事が怖かった。
Posted by ブクログ
シリーズ5作目。顔が消され、腹部に数字が書かれるという連続殺人事件という、猟奇性が高く、また創造力がいろいろ刺激される事件は(不謹慎な表現ですが)魅力的で惹き込まれます。
事件の真相も複数の思惑が交錯する複雑な内容でしたが、難しすぎず、かつ意表をつかれたもので結構楽しめました。特に「63」の事件で残された人たちの気持ちを考え出すと、複雑な心境にさせられてしまいました。
こういう手放しで喜べない系(?)の結末は印象に残りやすく、個人的には好みのタイプなので、本作は1作目に次いで楽しめる内容となりました。
Posted by ブクログ
もうシリーズ5作目なのか。これも結構面白かった。
このシリーズ割りと好きなのだけど、何でかっていうと、物語の途中で事件の謎をまとめてくれる(わかりやすい!)のと、結構早めに犯人が分かるものの、そこから明かされる真相に驚かされるから。今回も心臓移植とか戸籍交換とか、事件と関係がなさそうな小さなピースが合わさって謎が解けてゆく。とても気持ちいい。
実際にこういった猟奇的かつ謎めいた殺人事件があるのかどうかは謎だけども。