【感想・ネタバレ】反逆(下)のレビュー

あらすじ

なんたる上さまの冷酷――命乞いをする幼な子の首を刎ねた信長、秀吉と光秀、2人の心理的競い合いを楽しむ信長。信長を討つことは天の道!光秀は長い間心に沈澱していた反逆の囁きから解き放たれた……。戦いの果てにみた人間の弱さ、悲哀、寂しさを、そして生き残った村重、右近らの落魄の人生を描く。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

有岡城陥落。荒木村重に関係した女性や幼子、使用人までを殺す信長。秀吉と光秀の心理的競り合いを楽しむ信長。反逆の囁きから解き放たれた光秀。生き残った村重と高山右近の人生。

村重の妻だしの最期と村次と離縁され明智秀満と再婚したさとの最期が悲しい。高山右近の苦悩とか村重の人生など色々思わされる良い作品。

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2025年10月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前半が荒木村重、後半が明智光秀の話。が、影の主役?は高山右近だと思うのです。信長以外皆弱い人間だと書かれてますが、私は信長も弱い人間だと思っております。遠藤周作のほか戦国本をもっと読みたいです。

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2011年07月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

筆者は、荒木村重の妻だしに愛着があると書かれていたが、この女性に強い感銘を受ける人は多いだろう。死を目前にしても取り乱さないその信念、ちょっとやそっとじゃ真似できない。美しい衣裳をまとい凛と処刑に向かう女たち、肝が据わってて涙が出てくる。
辞世の歌に生きた証を感じる。肉体も魂もなくなったけど、その思いだけは形としてこの世に残ってる。
死にゆく人々の姿が印象に残った。死に際に人生が出るんだと思う。

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2019年05月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

光秀の信長への複雑な思いを、自分が疎かにされてきた恨みだけでなく、世を正す義憤のみでなく、また美学でもなく、“恋する男の歓心を獲た女心に似て”いるものとして描いたのは、他作品と違っていて面白い。
小説としては秀吉の天下統一の喜悦にあふれた場面で終わるが、主題としてはやはり人間の弱さを描くことであったと思う。歴史小説というよりは「遠藤周作の小説」だなあという印象。

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2017年07月07日

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