あらすじ
絢爛なトリック! 拡散された伏線! 戦慄の終幕劇!!某県・五色沼のほど近くに唐草模様で彩られた黄緑館・藍紫館という名の面妖な洋館が並んで佇んでいる。深い霧と降りしきる雪の中、館のお披露目パーティーが開催された。が、招待客はわずか4人。奇妙なムードの中、第一の殺人が!! 被害者は「怪物が……」と死の直前に呟く。連鎖し起こる不可能殺人! 衝撃の真相が待つ!!※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
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Posted by ブクログ
五色沼黄緑館藍紫館―――
落成パーティに招かれた文化人方々。 事情も呑み込めず密室状態になった屋敷で起きる急転直下の連続殺人の真相は?
仰々しいタイトルですが例の如くあのシリーズです。 全力で遊んでます。
Posted by ブクログ
なんともバカバカしく,かつ,強引なトリックが,なんともいえない読後感を醸し出す,ザ・バカミスといえる作品。作者がバカミスを作ろうとして作ったバカミスは,寒い仕上がりになってしまうことが多いが,少なくとも寒い仕上がりにはなっていない。まごうことないバカミスとして,読み終わったあとに,なんともいえない気持ちになってしまう作品である。
黄緑館と藍紫館という二つの館に正体された4人の来客と館主,そして使用人達。4人の来客のうち,3人までが殺害され,さらに使用人のうちひとりも殺害される。
殺害方法もバカバカしく,ミステリの大家であるカーの傑作バカミスである「魔女が笑う夜」にヒントを得たというトリックなど,なんともバカバカしいトリックで殺人が繰り広げられる。ひとり目の殺人は,心臓が弱い被害者を,だまし絵を利用して殺害。ふたり目の殺人は,自殺した妻の顔をトイレの蓋に映らせて,驚かせて殺害(ひどい!),三人目は,密室と呼ばれる作品を利用して殺害(そもそも,黄緑館と藍紫館は,美術館の1階と2階で,「密室」や「虚無」というタイトルの作品があり,それらの作品により殺害されるというトリック。
さらに,犯人は,館主の娘の別の人格・・・というオチで,さらにそれを作中作としてしまう。やりたい放題。
おまけに,泡坂妻夫の「しあわせの書」を彷彿させる活字のトリック(ほとんどのページの特定の場所に「空」,「間」,「虚」,「無」を配置し,四隅を「か」,「ら」,「く」,「さ」にするという無意味かつ無駄な労力を掛けている!)。
最後の最後で,からくさを並び替え,「くらさか」にし,テキストを過剰に支配する真の作者としてしまう上に,評し折り返し部分の著者のことばにまで,L字に「館は美術館」という文字を配置するという凝りに凝った作り。
推理小説としては全く楽しめなかったが,本としては結構楽しかった。もう,ここまで来るとミステリではない。ギャグ小説という雰囲気。敬意を評し,★3をあげます。