【感想・ネタバレ】濁った激流にかかる橋 のレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2011年05月26日

街を左右に分断する激流と、それをつなぐ改築に改築を重ねた異形の橋。それを取り巻く左岸と右岸の人々の物語。連作短編。

帯に「寓話的都市」とある通り、この街は現実の都市には似ていない。左岸と右岸にまたがる露骨な格差、文化の違い、想像を絶する大渋滞、役所の無能、ずさんな工事、利権がらみの政治、街に支配的...続きを読む

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Posted by ブクログ 2016年02月13日

笙野頼子の解説にあるとおり、濁った激流にかかる「橋」が人格化したように存在感をもち、それに翻弄されるかのような住民たちをめぐる連作短篇。橋が意志をもっているかのような描写は、まさにカフカの「橋」を連想させます。

考えてみれば、伊井さんは『草のかんむり』でカフカ的な変身譚を書いていました。しかし、そ...続きを読む

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Posted by ブクログ 2013年03月16日

激流によって二分された町、唯一架かる増殖する巨大な橋、左岸と右岸に分かれて住む市民。9つの短篇で描かれる町はどこかにありそうな町では決してない。この町は現実にある町のどのリアリティにも属さないのにもかかわらず、現実の町の全てに思い当たる部分を見出すことができる。変な頭を持つ一族、常軌を逸した恋愛譚、...続きを読む

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

笑う、漫画のようでもある、立方体の中のような話。
一話ごとの長さがちょうどいい。角度がおもしろい。
装丁はあまりよろしくない。

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