【感想・ネタバレ】十字架のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

人間関係ってほんと複雑。自分が仲良いと信じてる相手でも実際はそうでもなくて、むしろ嫌われてたりする。恋人関係も。自分では気づきにくいからタチが悪い。
この中だと親子が一番安定した人間関係なのかな。親は望んで子どもを得るから絶対的な愛情。子ども側も一人ずつしかいない両親への信頼。うざいと言いつつも離れられない関係。読後、意外と互いのこと気にかけてるかもしれないと思った。
作中の小百合さんの言葉が印象的だった。「ほんとうに大変です。(略)生きていくしかないんだなあ、と思っています」どんな状況でも、自分ができる事をして過ごしていく。行けるとこまで行く。意外と単純な面もあることに気づいた。

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2024年02月14日

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ネタバレ

いじめが原因での自殺。
まだ14歳なのに。。と考えると胸が苦しくてたまらない。
遺書に親友と書かれた子、片思いをされていて電話がかかってきたのに冷たい態度で切ってしまった子、子を亡くした親。
それぞれが十字架をかかえて生きていく。
重くてつらいテーマなだけに余韻がすごい。

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2024年01月31日

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ネタバレ

『人は、死にたくなるほど辛い思いをした時、それとも死にたくなるほど辛い思いをした時に誰も助けてもらえない時、どちらで絶望を感じるのか』(省略)
読んだ直後は即後者を選んだ。
あと一歩前に出たら空(くう)、なんなら崖の淵に足半分出ちゃってる様な、少しでも重心をずらしてしまったら終わるそんな状況を想像したから。
でもこの状況の時にはもう既に虚無かともその後に思った。やっぱり分からない。

『寂しさは、両方で分かち合うものではない。自分は寂しがっていても相手も同じように寂しがってるとは限らない片思いみたいに。相手がそばにいないから寂しいのではなく、そばにいない相手が自分が思うほどに自分のことを思ってくれていないんじゃないかと寂しい。その寂しさが寂しい。』(省略)
が1番好き。本当にそうだと思う。しっくりきた。

涙が溢れ出る程の感動というより、じわじわとしんしんと感情が積もる感覚がありました。

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2023年12月01日

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ネタバレ

イジメにより中学二年生で自殺したフジシュン。
遺書に「親友」として名前のあがった主人公やその家族が、罪の十字架を背負い生きていく様を描いた作品。
テーマが重く、読み進めるのが苦しかった。それでも、最後まで読まなければいけないと思った。

いじめた側・いじめられた側ではなく、その周りにいて何もしなかった傍観者に焦点をあてた本作。

守ることだけが大人の役目ではない。分かるけど、主人公たちが背負わされた十字架はあまりにも重すぎた。
いじめの傍観者の罪深さが、主人公が背負う十字架の重さとともに描かれているけれど、これだけ主人公が苦しむのならば、正義感を振りかざして生徒を学校に閉じ込めておきながら、いじめに気付かない教師や、いじめの加害者となった生徒らの罪はもっと大きいのではないか?

苦しい長編だったけど、読み終えるときにはほんの少しだけ息が楽になった。そんな終わり方でした。

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2023年11月27日

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ネタバレ

秀作。
作者らしい、少年から成人にいたる葛藤。
つらい話。でも、誰にも起こりうる。モデルになった事象があったのだろうか。
歳を重ねたら、人は変わる。過去にしがみついてはいけない。

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2023年09月16日

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ネタバレ

いじめがテーマということもあって、重たい話だった。私は歳的に学生の目線でいじめを考えることが多かったから、親や周りの残された人たち目線の描写にはずしんと来るものがあったし、やっぱり苦しい。ずっと背負って行くべきものなのかもしれない。

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2022年12月27日

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いじめを知りながら助けなかった子たちは同罪なのか?と疑問に思った
友達なら助けたいと思うけど、友達じゃないただのクラスメートのことを助けたいとは思えない

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2023年10月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

重い。フジシュンママ、とことん不幸だな……。
ケンちゃん、母が自分を見てくれないことに不満を持ってグレたりしなくてよかった(まあそんな余裕ないか)。
なんかなあ。「なんで見殺しにしたんだ」と言われたら、まあそれはそうだけど、でも多分責めてる側も同じ立場にいたら見殺しにするだろと思ってしまうので、田原さんとか「なんで見ず知らずのお前にそんなこと言われなきゃいけねーんだよ」と思った。ていうか、「いつか死ぬかも」と実際死ぬまでの差はなんだかんだでかいよな。自分なら何かしただろうか。でも表立って止めなくても、こっそり先生に相談するとは思う。そういう意味では、全く何もしないのはやっぱり見殺しだよな。
サユと付き合ったのは若干……なんか気持ち悪かったけど(上手く言えない)、サユと別れるシーンは辛かった。サユも別にユウくんのこと嫌いだったわけじゃないけど、でも結局フジシュンを通じて繋がってる2人だから、相手といるとフジシュンが頭をよぎるんだよな。なんかずっといるんだろうね。手を繋ぐ以上のことができなかったのも「フジシュンが見てる」と思ってしまうからなのかもしれないと思った。集中できないとそういうことって全然できないし。
なんかでもまあ、大人になったことと、時間が解決したことと、色々丸く収まってよかった。フジシュン、生きてたら楽しいこといっぱいあったぞ。でもつらかったんだよな。

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2023年03月29日

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