あらすじ
ある朝目が覚めて、ふと耳を澄ませると、何処か遠くから太鼓の音が聞こえてきた。その音を聞いているうちに、僕はどうしても長い旅に出たくなったのだ――。40歳になろうとしていた著者は、ある思いに駆られて日本を後にし、ギリシャ・イタリアへ長い旅に出る。『ノルウェイの森』と『ダンス・ダンス・ダンス』を書き上げ、作家としての転換期となった、三年間の異国生活のスケッチブック。
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Posted by ブクログ
1980年代の頃、著者が37〜40歳の間にヨーロッパで暮らした日々を書いた旅行記。
拠点に縛られずにイタリアはローマ、ギリシャの島々、イギリスロンドン、オーストリアなどを転々と旅する海外生活。とても疲弊してしまいそうだけれど、この間に『ノルウェイの森』や『ダンス・ダンス・ダンス』『TVピープル』を書き上げ発表しているという。
著者のエッセイは初めて読んだが、描写が面白くて笑ってしまう場面も多くて、良い意味でイメージが変わった。
どんな人物なのか、どんな基準で生活をしているのか、その一端が見えてきて興味深い。
特にイタリアの話は面白いというか、恐ろしかったな。ちょっと想像を超えてくる。イタリアの郵便事情や犯罪事情は、日本人の基準からしたらあり得ないことの連続だった。ローマへの悪口の熱量が凄いので笑ってしまう。国によって色んな国民性が見られるのがまた面白かった。
奥様との会話も力関係が伝わってきて微笑ましい。