あらすじ
人と関わるのが苦手な礼香はゲーム会社でバグ探しのアルバイトをしていたが、ルームメイトの庸子と共に木造迷路に迷い込んでしまい!?ミステリーファンタジー!
...続きを読む
ゲームのバグ発見が得意な礼香と、ルームメイトの庸子がゲームのテストアルバイト中に奇妙な世界に迷い込んでしまい、その世界を探索していく話。
アパートの一室みたいな畳の部屋が続いていたり、かと思えば外は一面の樹海だったり、無限ループする回廊があったり、それらがチグハグに繋がっていたり…。こんな「奇妙な世界」を主人公たちはうろつくわけですが、そんな世界にも一定のルールやプログラムはあるようで、それを発見したり、活かしたりしながら攻略していく様は、謎解きゲームをプレイしている感覚になって楽しいです。
主人公の二人はゲーマーよろしく、法則やルールを淡々と解明していきます。読んでいると一切詰まらずにゲームを進められている時の高揚感に近しいモノが出てきて、気持ちいいです。
普段からゲームをやる人は、特に楽しめるのではないでしょうか。
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
【2巻までで完結済み】
「価値観やものの考え方は人それぞれ」みたいなことってよく言われますが、人はみなそれぞれに、日常的にどのようなことを考えて生きてるんですかね?
自分が何か物や現象を目にした時に感じること、考えてしまう事は、自然とそれを他人も同じ様に感じ、考えているものだと考えていないだろうか。そんなことがメッセージとして感じられる作品だと思っていますが、物語の進み方としては、人によっては絶望してもおかしくない状況設定であるのに、そんな重苦しさを感じさせないぐらいに明るく展開していく、そんなところがすごく好きな作品です。
私が漫画アニメの好きな所は、その作品の中で描かれている非現実的な現象が起こっていることが当然の世界であることを受け入れて、その世界で自分はどう感じ、どう考えるのか、それを作品の数だけ体験することができるから、というのが理由の一つだと考えています。
もし、自分たちがこの登場キャラのような状況に遭遇した場合、自分はどのように感じるのか、この作品はそのような視点を作品の中でも可視化してくれているような感覚にしてくれている気がします。
Posted by ブクログ
百万畳ラビリンス(上) (下)
「バベル九朔」の書評でこっちの方が同じような題材で面白かったというのを見たので読んで見ました。
小説とマンガの違いは別として、「百万畳ラビリンス」の方が楽しめたかな。
表題から想像できるように、不思議な迷宮に超変人の礼香といたって普通な庸子のコンビが放り込まれたところから物語は始まります。
お約束通り、ここはどこ?とか何で?とかの説明は一切なく、発見の連続で物語が進んでいきます。
百万畳ラビリンスのいろいろな仕組みを礼香が実験を通じて解明していくのが1つのポイントです。
謎のゲームクリエイターとの交信をきっかけに、なぜ?という部分が少しずつ明らかになってきますが、それは読んでのお楽しみ。
ゲームのバグだしが生きがいだった礼香が、この不思議な世界で生き生きと謎を探求していくことが、現代のステレオタイプでわかったふりをして生きている私たちへのアンチテーゼになっています。
最後のあとがきでもう一回ひっくり返してくれる著者の遊びにも感服!
竹蔵