あらすじ
人と関わるのが苦手な礼香はゲーム会社でバグ探しのアルバイトをしていたが、ルームメイトの庸子と共に木造迷路に迷い込んでしまい!?ミステリーファンタジー!
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ゲームのバグ発見が得意な礼香と、ルームメイトの庸子がゲームのテストアルバイト中に奇妙な世界に迷い込んでしまい、その世界を探索していく話。
アパートの一室みたいな畳の部屋が続いていたり、かと思えば外は一面の樹海だったり、無限ループする回廊があったり、それらがチグハグに繋がっていたり…。こんな「奇妙な世界」を主人公たちはうろつくわけですが、そんな世界にも一定のルールやプログラムはあるようで、それを発見したり、活かしたりしながら攻略していく様は、謎解きゲームをプレイしている感覚になって楽しいです。
主人公の二人はゲーマーよろしく、法則やルールを淡々と解明していきます。読んでいると一切詰まらずにゲームを進められている時の高揚感に近しいモノが出てきて、気持ちいいです。
普段からゲームをやる人は、特に楽しめるのではないでしょうか。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
気付くと謎の世界にいた。
好奇心旺盛ですぐ暴走する性格の所為で友達を失くし独りゲームに没頭する少女が主人公。
主人公のルームメイトで理解者な相棒。
二人が飛ばされた、ゲームの中のような世界。
持ち前の好奇心を暴走させ、試行錯誤で状況を把握し法則を見つけ、ゲームだとしたらクリアに当たる脱出を目指す。
上巻。
ゲームで言えば、ローグライクゲームな感じかしら。
映画で言うと、キューブか。
ゲーム会社でデバックのバイトで知り合った二人。
このゲームの知識を謎の世界攻略に活かしているので、ゲームの知識はあった方がより楽しめる。
勿論この作品の中でも、解説はされているけれど。
閉ざされた世界の中から、考えて前進する作品は大好物。
暴走する主人公と、ブレーキ役の相棒の構造も巧く嵌まって面白い。
あと大事な事。
主人公は美人・・・ポロリ有り。
Posted by ブクログ
ちぐはぐな和室が無限に広がる空間に迷い込む主人公とその友人。ただの廃墟ではなく生活感もあり、建物好きな人にとってはたまらない漫画だと思います。
常人には耐え難い環境のなかで、生き生きと活躍する主人公。なんとも頼もしいことか。
現実で窮屈な思いをしたときにこの漫画を思い出す。自分の知らない世界で頑張っている人がいるかもしれない。出会えてよかった漫画です。
Posted by ブクログ
お友達からの紹介で。すごく面白い!
ゲーム会社でバグ探しの仕事をしていた2人の女の子が、
謎の異世界空間へと迷い込んでしまうお話。
主人公・礼香の順応性たるや笑ってしまうほどだし、
その友人の庸子にしても正反対の性格ながらとっても心強い相棒。
こんな不思議な場所へ放り出されて、
楽しみながら脱出ルートを探せるのは礼香ぐらいのものだろうなぁ(笑)
表紙からも分かるように、とにかくビジュアルがSF風で素敵です。
Posted by ブクログ
「ゲームの文法」に則った迷宮。現代にしか描けない話だと思うし、ゲームやらない人は面食らうかもしれない。美人に描かれて相殺されてるだけで結構ヤな性格だと思ってたけど、巻末で落とし所が出て少し安心。
Posted by ブクログ
不自由とフラストレーション、抑圧された好奇心
ここではないどこか
こういう人向け:
・探索、発見、試行錯誤が好きな人
・ルールに縛られない、縛られたくない人
・なんとなく社会を一歩引いた視点から見ている人
・考えながらマンガを読むタイプの人
・たかみち氏の絵が好きな人
チュートリアルも説明もなしでいきなり
広大な世界の中にポイッと放り出されるというゲームがありますが
これもまたそういう具合に始まるマンガです
ゲーム会社でデバッガーとして働く女子大生2人は
ある日自分たちが住んでいた社宅をとてつもなく大きく
拡張したような世界の中に唐突に放り出されてしまい
2人は元の世界に戻るために、あてもない旅を始めます
タイトルからして四畳半神話大系みたいな感じかいなと思っていると
社宅の外には普通に出れますし、同じ部屋が延々と続いている
わけでもなく割と自由度は高そうです
調べてみるとどうやらこの世界には色々法則性があるようで・・・
果たしてここはどこなのか
現実、異世界、夢、妄想、あるいはもしかしてゲームの中?
休日のお昼にベッドで寝転がりながら読むのにいい本だと思います
あと主人公の礼香ちゃんが可愛いです
Posted by ブクログ
リアルリアル脱出ゲーム、的な、不可思議な世界を「攻略」するお話。
痒いところに手が届くというか、疑問に思う事とか、起こることが絶妙に半歩前に行ってくれて、非常に気持ちよかった。
Posted by ブクログ
めちゃくちゃな間取り(ちょっと養老天命反転地を思い出した)…そして延々続く畳部屋。
バグ探しの楽しさもさることながら、これは「異界(・夢・ゲーム)から現実への帰還」もテーマの一つとして描いてくれそうで楽しみ。