感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2022年01月06日
深川澪通り木戸番小屋、最終巻。ずっと手元にはあったのに、もったいなくてなかなか読めなかった。
生きていれば誰にでも、一人ぼっちだと悲しくなる日や何もかもが嫌になる日もあるけれど、お捨さんと笑兵衛と言葉を交わしていると、明日ももう少し頑張ってみるかと思える。
お捨さんが誰かに似ていると思っていたの...続きを読むだけど、祖母だと気付いた。お捨さんみたいにふっくらもしていなかったし、色白だった記憶もないけど、その膝に突っ伏して泣きたくなるような、そんな大きな優しさが似ているのかもしれない。
もう新しい話は読めないけれど、解説にあったように二人に会いたくなったらまた読み返そうと思う。
読んでいると、お捨さんの優しさに私まで包まれている様なとても温かい気持ちになります。
そして例え貧しくとも、「人」としての品格を持った暮らし振りに胸を打たれます。