【感想・ネタバレ】しずかな日々のレビュー

あらすじ

おじいさんの家で過ごした日々。それは、ぼくにとって唯一無二の帰る場所だ。ぼくは時おり、あの頃のことを丁寧に思い出す。ぼくはいつだって戻ることができる。あの、はじまりの夏に――。おとなになってゆく少年の姿をやさしくすこやかに描きあげ、野間児童文芸賞、坪田譲治文学賞をダブル受賞した感動作。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

まゆかがくれた本
小学5年生の主人公の夏休みを回想するのが本編

いやー、いいすね
て感じでした

上京した自分の心のどこかにずっと地元への郷愁があって、ノスタルジーを感じているというか
就活が始まったので将来子供が出来た時にどんな環境でどの様に育てたらいいのか、そこまで考えてとても頭を悩ませている
正直全くこの小説と同じような環境で育てたいなと思っていたので、「コレコレコレ!」と思いながら読み進めた

自分の理想と重なる部分があって良かったのもあるけど、単純に小説として主人公(小学5年生子ども)の心理描写の解像度が高すぎてとても良かった。

子供の頃に読んだらあんまり刺さらなかったと思う。いま大人になってから読めて良かった。

0
2025年02月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ただのしずかな日々ではない感じがずうっとうっすらある。
おとなしい小学生が祖父の家で暮らすことになり友達ができて楽しい夏休みがすごせた話、ではあるんだけど母親の様子がずうっと気になる。
表面上はしずかな日々だけど、ずっと必死で穏やかでしずかにあろうと自分の気持ちに予防線を張って生きている感じがあり、小学生のうちから親に気を遣っているのが痛々しい。
最後あっという間に大人になってから語られる母との関係がやっぱりそうだったのかと思わされる。しずかではいられなかった中で、祖父と過ごせたことでえだいちは彼の境遇の中では最大限のしずかな生活ができていたんだな。祖父がかっこよすぎるな。

0
2023年11月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

何もかもが憂鬱で毎日こたつで一時間半しか眠れない日々に救いを求めて、一晩で読んだ。

静かに暮らすことがどれだけ難しい事か知りすぎてしまった大人である僕は、最後の一行まで「どうかこの子に不幸なことが何も起きませんように」と思いながら。

どうかおじいさんが死にませんように。

押野と喧嘩したり、押野が急に転校したりしませんように、と。

子供らしい瑞々しさを含んでいて、ちょっと眩しい物語だった。

おじいさんがいたら「そんな難しく考えんでも自然にしてたらいい」って言ってくれるんだろうな。

そしたら僕はきっと泣いてしまう。

0
2024年01月18日

「小説」ランキング