あらすじ
日本に住む二百万を超える外国人たちは、日頃いったい何を食べているのか? 「誰も行かない所に行き、誰も書かない事を書く」がモットーの著者は、伝手をたどり食卓に潜入していく。ベリーダンサーのイラン人、南三陸町のフィリピン女性、盲目のスーダン人一家……。国内の「秘境」で著者が見たものとは?
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Posted by ブクログ
在日外国人の食生活を通して外国人達のリアルな現状を描いた取材記。
タイやイラン、ロシア…様々な在日外国人を追いかける高野さん。
一番驚いたことは多くの外国人曰く「日本食は作るのが簡単でいい」ということ。
取材した国の人達の料理は、下準備等に時間と手間をかけて作るから非常に面倒らしい。
でも日本と違って一度作った料理を何日もかけて食べる。
確かに日本はほぼ毎日違うものを作って食べる。
思いがけず嬉しかったのは『異国トーキョー漂流記』に登場した盲目の野球好きの彼の後日談が読めたこと。
相変わらず飄々としてマイペースな彼だったけれど幸せに暮らしていて良かった!
東日本大震災で被災した外国人達。
日本人以上にパニックに陥る中、フィリピン女性達の逞しさ明るさに救われた。
「移民の宴」はお腹も心も満たしてくれる!
そして「日本」について改めて考えさせられた。