あらすじ
無条件降伏、占領、一億総懺悔、五大改革指令、東京裁判、日本国憲法制定、逆コース、55年体制、日米安保条約、高度経済成長、オイル=ショック、行政改革……日本人が知っておかなければならない、学校では教えられない生きた歴史。東大・早慶大を目指す受験生10万人に圧倒的な支持を受けた伝説の白熱教室を再現。大人になると恥ずかしくて人には聞けない「本当の戦後史」を、誰にもわかりやすく、一貫した体系で講義。
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Posted by ブクログ
確か、浪人期に買ったものを今になって読んでいる。最早試験科目として点を取るために読むわけではなく『昭和史』の補填として読んでみた。
とはいえ、著者が予備校講師であり、重要単語が太字になっているのは意識せずにはいられなかった。『昭和史』の中村隆英も言っていた「歴史家は、自分の時代の考え方に照らして、ものを見るよりほかはない」。同じ事象であっても、立場や研究内容に応じて描かれ方が違うのは、主観が入るからだろう。中立的な記述というのはどこまでいっても成立しないに違いない。何より、純度100%の中立的な記述というのは、読んでいてつまらないに違いない。
この本の成立が2015年。自分が生きている時代の事象が歴史の項目として出てきていた。しかし、物心がついている時代の事柄だというのに、読んでみて、「こんなことが起こっていたのか!」と驚きを隠せなかった。全く歴史として見て初めて、今を生きる政治や経済を把握できるというのはいかがなものかと反省を込めて。
Posted by ブクログ
どうにも同調できない安倍政権ではあるが、単なる感情論に走るのはむなしく、自分なりにその施策の是非を判断しなければいけない。との思いから手にした書の一つであり、日本社会の戦後の歩みを政治、経済の変遷を通して見つめる。連合国の占領統治、現憲法の制定、朝鮮戦争・ベトナム戦争の特需による高度経済成長、安保闘争、55年体制、連立内閣、中国との関係などなど。そして、3.11から安倍内閣に至る。戦後史をおさらいするには価値ある書だが、正直このような方が教育者であって欲しくはない。自らの左思想を披露するのはかまわないが、下卑た敵対批判は自分も他者も変えられない。