あらすじ
1665年、ペストの流行で閉鎖された大学を去り、孤独の中で次々と大発見を成し遂げたニュートン。それから240年後、特許庁で働きながらひとりで特殊相対性理論を作り上げたアインシュタイン。ともに孤独を愛し、研究に没頭することを好んだ二人の天才をとらえたテーマ「光」と「重力」を通して、彼らの思考にせまります。(ブルーバックス・2015年8月刊)
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Posted by ブクログ
プリンキピアを著したニュートンと相対性理論を創り上げたアインシュタイン。この二人の偉人の考えに迫る。源論文を引用してその考え方に迫り、光と重力の謎を解き明かそうとした二人の考え方を追いかける。
Posted by ブクログ
相変わらず著者の書く文は非常に読みやすく、どんどん先に進んでしまうのだけど、先に同著者の「光と電磁気 ファラデーとマクスウェルが考えたこと」を読んでしまった身としてはイマイチ物足りなかった。
それはファラデーやマクスウェルに比べて、アインシュタインやニュートンはあまりに有名すぎて、エピソードなども聞いたことのあるものばかりになってしまうのでそれはしょうがないのかもしれない(それは著者のせいではない)。
とは言え、類書では書かれていない話もチラホラ見られる。
ニュートンの著作として有名な「プリンキピア」は、天文学者のハレーがニュートンにはたらきかけて出版された(しかも出版費用もハレーが捻出)というエピソードは知らなかった。
最後の最後にボーズアインシュタイン凝縮の話題がでてきますが、結構わかりやすく噛み砕いて説明されており、物理をやっていない人への解説としては秀逸だと思います。
宇宙、物性、素粒子という物理のすべての分野において先見的な業績を挙げたアインシュタインは本当に地球人だったのかと疑いたくなるほどです。