あらすじ
十三歳で遊女となるべく売られた少女。"緋桜"と名付けられ、身を置いた世界は苦痛悲哀余りある生き地獄だった。戦前、戦中、戦後、三つの時代の謎の身投げの真相は"幽女"の仕業か、何者かの為せる業か。謎と怪異に満ちる地方の遊郭を舞台に、ミステリランキングを席巻した"刀城言耶"シリーズ第六長編、文庫降臨。
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Posted by ブクログ
戦前から戦後にかけての遊郭が舞台となるミステリーで、日記やインタビュー形式で物語が進んでいく。本来の謎の部分だけでなく当時の遊女の暮らしの部分にグッと引き込まれる。
今回はあまりグロくなく、切ない真相だった。
Posted by ブクログ
刀城言耶シリーズ 第6長編。
戦前、戦中、戦後の遊郭を舞台にした物語で、1章は花魁となった女性の日記、2章は女将と刀城氏の会話、3章は作家 佐古荘介の原稿、そして4章で事件の種明かしを刀城氏が行うという設定になっている。
特に印象深かったのが、1章の花魁の日記で遊郭での壮絶な生活の様子が描かれている。 本題である事件よりこちらの内容の方が頭に残っている。
各章で女将(経営者)が代わり各々建物の名前も変わるのだが、商売の形態は同じで、別館3階より転落しする事件、事故が3階づつ起こる。
最後の種明かしは圧巻で謎解き自体も「あっ!」と驚く解決が待っている。
ただ1つ 追記とされる章だけが この話を怪談にしようとするわざとらしさが好きになれなかった。
Posted by ブクログ
怖いと言うより悲しい話。読んでてしんどくなる。
男性作家の特徴(偏見です)というか、そういう描写にやたら力を入れて書く人多いよな。
初穂売りの前の忍棒で…というある種の儀式や月影の堕胎は遊郭という場所の残酷さを強調するために意味があると思うが、緋桜の初穂売りの部分はグロかった。ジジイの描写がキモ過ぎる。あんな目に遭った女性が日記とはいえ詳しく書くだろうか。
そういうモヤモヤはあったけど話としては面白かった。初代から三代目まで同一人物って、三代目はともかく二代目は5年しか経ってないわけだし普通にバレそうな気もするが…
あんまりホラー要素ないのは確かだけど、身投げする直前に緋桜と月影が見た印のようなものは多分そういうやつだよなと思う。
櫻子に呪いの言葉をかけて散々な目に遭わせた紅千鳥こそ痛い目を見て欲しかったけどなぁ。結局こういう奴が最後は強いんだよな(?)
結婚して夫婦として過ごしていたあの頃以上の幸せってあの先にはないのかもしれないけど、少なくとも遊郭に身を沈めていた頃のような悲しみや苦しみがない生活を送れているといいな。