あらすじ
内戦を勝ち抜いたアンリ四世。実母と抗争するルイ十三世。「太陽王」ルイ十四世。愛人たちに溺れたルイ十五世。そして断頭台の露と消えたルイ十六世。強き王と華麗なる人間模様が織りなすフランス絶対王政の栄華と自壊を活写する。(講談社選書メチエ)
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Posted by ブクログ
絶対王政を創始した、ブルボン王朝の五人の王(アンリ4世、ルイ13世、ルイ14世、ルイ15世、ルイ16世)についての本である。
絶対王政がどのように創始されたかは、アンリ4世の頃からと云って良い。彼は良王といわれるが、三部会を一度も収集してないし、地方特権を剥奪している。
また国王を悩ませるのは、高等法院の存在である。国王の命令が効力を持つためには、高等法院の登記が必要であるが、しばしば建白権を盾に対立した。ルイ14世はその建白権を剥奪したが、ルイ15世の頃に復活する。
また、国王を選ぶにあたって血統がモノを言うのは言うまでもなく、好色の王は私生児がいたりするなど、政治的混乱を招くこともあった。
以上のように、「絶対王政」といえど、なかなか一筋縄ではいかないことも多くあった。