あらすじ
強烈な百合の匂いに包まれた洋館で祖母が転落死した。奇妙な遺言に導かれてやってきた高校生の理瀬を迎えたのは、優雅に暮らす美貌の叔母2人。因縁に満ちた屋敷で何があったのか。「魔女の家」と呼ばれる由来を探るうち、周囲で毒殺や失踪など不吉な事件が起こる。将来への焦りを感じながら理瀬は――。
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水野理瀬
・(所詮、私は善人になれないのだ。)
・(悪は全ての源なのだ。
善など所詮、悪の上の上澄みの一部に過ぎない。
悪を引き立てるハンカチの縁の刺繍でしかないのだ。
でなければ、善がいつもあんなに弱く、嘘くさく、脆く、儚いことの説明がつかない。
つまり、この世の全ては、悪の巨大な褥から生まれたのだ。)
・(そして、悪の褥は常に新しい血を必要としており、その血を生まれながらに持った者が、
いつの世も必ず存在する。
悪の存続は、人間にとっての必然であり、自然の理として強く運命づけられているのだ。)
・(人間は弱く、忘れっぽいもの。目の前から現物が消えれば、記憶などたちまち改竄されてしまう。)
・(あたしは今、少女時代に別れを告げようとしている。今夜限りで、あたしの少女時代は終わるのだ。)
Posted by ブクログ
この物語の中では3人死んでますが、殺人は一つも無かったということでよろしんですよね?恩田陸さんの小説はこれで2冊目でまだまだ初心者です。前読んだ本は難解過ぎて理解できなかったですが今回はスーッと入ってきました。また恩田さんの本を読みたいと思いました。
Posted by ブクログ
理瀬のおばあちゃんの家の話。最終的には地下に死体を溶かす場所みたいなのがあってそれがこの家の秘密なんだとなる。全体的に不思議な感じがした、のはどの理瀬シリーズでもそう。理瀬が少し爽やかな男の子のことをわりといいと思ってるのが面白かった、そういう一般的な人もちゃんと好きになるんだと思ったら。あとは理瀬が普通に異母兄弟的な奴とやったことがあるのには笑った。あとはあの純粋な人が消える話か。可愛げのある子が実はやばいみたいな筋書きやばいなと思った
Posted by ブクログ
理瀬シリーズ・白百合の館篇
学園にいた頃の理瀬とは結構印象が変わっていたけど、記憶を取り戻したからこっちが本当の姿なのだろう。
学園にいた頃同様、事件が頻発するので、続きが気になってすぐに読み終わってしまった。でもどちらかというと、ファンタジー小説のような学園を舞台にした前作の方が、わたしはワクワクして好みだったかな。
最初は疑われていた梨南子だったが、朋子が急に頭角を表してきて、梨南子さん疑ってごめん!と油断した途端、理瀬の首を絞め始めてめちゃくちゃ怖かった。
振り返れば、梨耶子が亡くなった後、理瀬の部屋で寝ていた時に下の階の会話を聞いていた説や、理瀬の部屋に度々侵入して、戸棚を覗いていた説など、怪しいポイントをすっかり忘れてしまっていた…
梨南子が最後の最後に正体をあらわしたとき、亘はすでにいなくて、やっぱり亘が生きる無垢な世界と、生き馬の目を抜くような緊張し、暗く孤独な世界とでは大きな隔たりがあるし、運命の違いを感じた。
それにしたって、会う人すべて虜にする理瀬ってどんだけ魅力的な女性なの…あまりにも無双しているから、あり得るか?ってちょっとツッコみたくなってきた笑