あらすじ
今年10年目を迎えるNHK BSの人気番組『cool japan』の司会者として、世界を旅する演劇人として、人気脚本・演出家が世界の人々と聞いて議論した。世界の人々が日本を体験して感じた「クール!」と「クール?」と「クレイジー!」これを知れば、日本がもっと楽しくなる。(講談社現代新書)
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Posted by ブクログ
比較文化や人類学を選択した人なら
卒論テーマのとっかかりになるであろうテーマが盛りだくさん。
でも、早いうちに読んで 考え方や文化の違いを念頭に
大学時代を海外旅行とか
現地の人とふれあってほしいかなぁ。
机上の空論にならないために。
自分は音姫が日本だけ というのを知って排泄時の音を恥ずかしく思うのは
プライバシーが日本はまず周囲があって そこから個人へとなるのに対し
西欧はまず個人があって そこから周囲へとつながるという
考え方の違い と結論づけたけれど
当時、本作者の世間をテーマにした本を読んでいたら 参考文献として結論までが早かっただろうなぁ。。と切なく思う。。
第三章 日本は世間でできている
定年後のお父さんを笑われてムッとする
が一番印象に残った。
そうだよなぁ、家庭をないがしろにして 会社や社会に貢献する日本人って 海外の人には謎だろうなぁ。。
今のコロナも まず会社の業務が滞りなく進むのを最優先にするから出社するんであって。。。
Posted by ブクログ
相手を知り、自分の国のことを具体的に知ることは、やがて自分自身を知ることにつながるんじゃないかと思います 企業の謝罪会見を見た西洋の人たちは、「泣いている時間があったら、何をするのか早く言うべきだ」と思うそうです 日本人は
ストレスを忘れようとする 人間が儀式を求める時は、その存在を精神に強く刻みつけたい時です
Posted by ブクログ
途中まで「クール」な日本の産物を細かに説明していて、「日本サイコー」「やっぱり日本が1番!」的な本かと思っていた。しかし最後の最後で西洋的な考え方・東洋的な考え方という比較観点が提示されていたのと、日本政府によるクールジャパン施策への問題提起がなされていた点が興味深かった。
Posted by ブクログ
毎週録画して見ている番組の一つにHNKのクールジャパンがある。これは、その司会者の鴻上尚史さんの著書。番組を見ているので、ほとんどのエピソードは記憶にあるものだが、テレビでは声に出せない本音が聞ける内容にもなっている。クールジャパンの政策がヒットしたのか同課は知らないが、ここに三年の海外からの旅行者は驚く伸びを見せており、日本国内で働く外国人の数も200万人というから驚く。日本独特の価値観や勤勉性の賜物の、芝らしい商品、文化の輸出は、ただ、おたく、マニア任せではいけない。マニアは大好きだからこそ、頼まなくてもディープなものまで次々と発見するが、それほど興味のない人にも日本に観光に行ってみようとさせるなら、日本のものを買ってみようとさせるなら、そこは国をあげて、それぞれの産業ごとに、多くの会社が垣根を越えて、まず売り込む相手国の文化・好みを知り尽くすコーディネーター、プロデュサーの育成こそ急務だ!