あらすじ
戦慄の本格ホラー推理!山深い村に蔓延る恐怖の連続! 神々櫛(かがぐし)村。谺呀治(かがち)家と神櫛(かみぐし)家、2つの旧家が微妙な関係で並び立ち、神隠しを始めとする無数の怪異に彩られた場所である。戦争からそう遠くない昭和の年、ある怪奇幻想作家がこの地を訪れてまもなく、最初の怪死事件が起こる。本格ミステリーとホラーの魅力が圧倒的世界観で迫る「刀城言耶(とうじょうげんや)」シリーズ第1長編。
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Posted by ブクログ
これはホラーだな、と思ったら本格ミステリにもなっているそうだ・・裏表紙から
その村には、山の上に神櫛家、少し下の小山の上に谺呀治(かがち)家があった。
谺呀治家の祖母は憑座(よりまし)という憑き物落としの重要な役目があった。それは代々受け継がれて来た。
祖母の叉霧(さぎり)という名前も娘の嵯霧、孫の紗霧へと読みは同じでも表記の違う形で受け継がれている。
落とした憑きものはお札に移されて緋還川に流されてきた。
そして四人が怪死を遂げる。
死体は共通して、カカシの笠をかぶり蓑をつけていた。
山神信仰も案山子様を祭ることもまだ行われていた頃。
何の祟りだろうといぶかしむ。
フラッと訪れた、怪奇作家で、話の収集家である刀城言耶は、この謎を解く探偵役になる。
日本の古来からある、憑き物落とし、生霊や死霊や、ものの化、それを払う儀式は今でも生きているようだ。
風習にかかわる民俗学的薀蓄は、とても興味深い。
三津田信三は、本格ミステリの枠内で怪奇と幻想を単なる物語の装飾としてではなく、本質的な構成要素として扱い続けている稀有な作家である。
合理的科学的な生き方が現実的であると思われている今、こういう風土が今も残っている、土俗的な時代がかった非現実の世界のようにも思われるが、孤立した山の中に残っている因習や、神頼みは、もっとも自然に近い人々の生み出した魂の物語かも知れない。
次第に物語の中にしか見られなくなっているかもしれないが。不思議な物語で面白かった。
Posted by ブクログ
カカシ様の姿をどうしても笠と蓑を纏ったジャック・オ・ランタンで想像してしまうのはなぜなんだ。
首無の〜に続きこちらでも双子が出てきたけど、この先もまた出てくるのかな。連続で双子の話だったのでちょっとお腹いっぱいかな…
サギリと読む女性が多すぎて、小説だからまだ理解できてるけど会話してる君たち混乱しないか?代々サギリという名前をつける意味をもう少し納得できるようにしてほしかったかも。
登場人物の名前の画数の多さになかなか慣れない。話は結構重々しいのに名前のせいでラノベ感がある。多分漫画とかアニメ映えすると思う(?)
小霧が実は生きていたパターンも想像はしていたけど、儀式で死んだのが実は紗霧でみんなが紗霧だと思ってる薄幸の美少女が小霧なんだと思ってた。
うーん、神櫛家の一部の人間が嫌な奴すぎてこっちの家が最終的に大変なことになればいいのに…特に千寿子…とか思ってた。婆さん達はどっちの家も最悪だったけど。
静枝や聯太郎は結局どうなったの?それも婆さんのせい?それが未解決なのが一番怖い。
最後にあれだけは厭魅だったのでは…というホラーの定番パターン、悪くはないけど首無の時よりはそんなに怖くなかった。多分千代に対してあんまりいい印象がないから、そりゃ嫉妬に駆られた千代のところにそういうのが来ても仕方ないんじゃないか、とすら思えた。
漣三郎と紗霧、一緒に村を飛び出して幸せになって欲しいな。
Posted by ブクログ
事件が起こるまでの前半は少し難解でした。同じ名前の人物が何人か出てくる為、混乱してしまいました。事件が起こってからはスラスラと読めました!
Posted by ブクログ
面白かったけれど、これをミステリーとして、どのように評価すれば良いのか、ちょっと迷う。ことに、「おわりに」への評価が分かれ目な気がする。
あまり予備知識がなかったので、前半、ミステリーと言うより、ホラーだな、と思いつつ、かなり手こずった。トリックを楽しみたいミステリー好きには、少し評価が落ちるかもしれない。
世界観(というか、この村の構造や家系図、「カカシ様」への信仰など)は大変に作り込まれていて、それには魅せられるが、逆に、そういった僻地の閉鎖されたムラだから、信仰と畏怖があるから、長い歴史と入り組んだ縁組なども含んだ時代性に少し依存しているようにも感じられる。
ホラーだと思えば、面白かった。
事件が起きてからの後半は、読み進めやすかった。
多分、一度、最初から少し振り返る必要があるんだろうな。
(というか、京極夏彦って、どんなだったっけ? と思った)
Posted by ブクログ
うーん、怖かった〜
昭和の田舎の因習村の閉塞感に怪異のおどろおどろしさも加わってまさにホラー×ミステリという感じ。なんとなく雰囲気は横溝正史に近い感じかな。
ただホラーは苦手でも、それが後からロジックで解説されると割と読める。
しかし、結局お兄さんの神隠しの謎ってどうなったん?
Posted by ブクログ
初めての作家さん。ホラーも書いてる方らしく、気になって買ったはいいものの怖すぎたらどうしようという一抹の不安があった…
いざ読み始めると、やっぱりそれなりに背筋が薄ら寒くなりそうな不気味なシーンがちらほらありつつも、怖すぎて読むのを断念する程ではなく丁度良くて安心した^^;
音が同じ名前の登場人物が複数いて最初は覚えられるか心配だったけど漢字が違うから混同することもなく案外すんなりいけた。
途中途中起きた不可解な恐ろしい現象は一体どう解明されるんだろうと謎だったけど最後にちゃんと解決。
ちゃんとと言ってもおわりにまでいってやっとちゃんとわかる感じで私はそれまで全然ピンと来なかった…笑
と言っても全部が全部スッキリ解決‼︎という訳でもなく、中には本物もいたのかもしれないとか完全に否定することは出来ないとかで薄気味の悪さも少し残してるのが所謂普通のミステリと違いホラーミステリであるが故さが出ててゾクっとした…
最後の解決編のところでなかなか話が真犯人に辿り着かないの遠回りすぎてじれったいけど面白かったな^^
次の巻も読んでみようかな
Posted by ブクログ
ホラー小説のような前半の時点では、非常にワクワクしながら読み進めた。
が、結末はしっくりこなかったかな。。。
確かに、神の視点の記述、といった点は面白い(とはいえ、難易度高すぎ)が、
諸々の舞台装置※が「作り物感」ありすぎて、ややチープな映画を観ているような感覚になった。
※村の入り組んだ構造、過去の言い伝え、等
特に、和尚が急に蛇だなんだと語り始めたときには、ややシラケてしまいました。
あとは、とにかく長い。。。