【感想・ネタバレ】厭魅の如き憑くもののレビュー

あらすじ

戦慄の本格ホラー推理!山深い村に蔓延る恐怖の連続! 神々櫛(かがぐし)村。谺呀治(かがち)家と神櫛(かみぐし)家、2つの旧家が微妙な関係で並び立ち、神隠しを始めとする無数の怪異に彩られた場所である。戦争からそう遠くない昭和の年、ある怪奇幻想作家がこの地を訪れてまもなく、最初の怪死事件が起こる。本格ミステリーとホラーの魅力が圧倒的世界観で迫る「刀城言耶(とうじょうげんや)」シリーズ第1長編。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

巫女の家系がみんな「サギリ」という名前なことに最初は混乱したが、漢字の違いで人物像が頭に入ってきた頃から物語もぐんぐん面白くなってきた。特殊な状況下にある舞台・神々櫛村や因縁を持った地主の旧家、人々の信仰が混ざり合って起こる悲しい事件ではあるが、読んでいてワクワクが止まらない。
京極夏彦の百鬼夜行シリーズと横溝正史の金田一耕助シリーズがチラチラ頭によぎる。ミステリーとホラーの匙加減がちょうど良く、最後まで飽きずに読み進められた。
事件の話はとても不気味だったが、小話的に挟まれるみんなの恐怖体験が息を潜める恐ろしさだった。それと棺の中に生きた子どもがいると判明するシーン。
終盤の主人公の推理は真面目に読んでいたので村人たちと同様に素直に信じてしまった。説を変えていくのがちょっと面白い。
最後はちゃんと「本物」の存在を仄めかしてくれるのが良かった。

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2023年06月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かったけれど、これをミステリーとして、どのように評価すれば良いのか、ちょっと迷う。ことに、「おわりに」への評価が分かれ目な気がする。

あまり予備知識がなかったので、前半、ミステリーと言うより、ホラーだな、と思いつつ、かなり手こずった。トリックを楽しみたいミステリー好きには、少し評価が落ちるかもしれない。
世界観(というか、この村の構造や家系図、「カカシ様」への信仰など)は大変に作り込まれていて、それには魅せられるが、逆に、そういった僻地の閉鎖されたムラだから、信仰と畏怖があるから、長い歴史と入り組んだ縁組なども含んだ時代性に少し依存しているようにも感じられる。
ホラーだと思えば、面白かった。
事件が起きてからの後半は、読み進めやすかった。
多分、一度、最初から少し振り返る必要があるんだろうな。
(というか、京極夏彦って、どんなだったっけ? と思った)

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2025年11月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

うーん、怖かった〜
昭和の田舎の因習村の閉塞感に怪異のおどろおどろしさも加わってまさにホラー×ミステリという感じ。なんとなく雰囲気は横溝正史に近い感じかな。
ただホラーは苦手でも、それが後からロジックで解説されると割と読める。
しかし、結局お兄さんの神隠しの謎ってどうなったん?

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2025年11月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

初めての作家さん。ホラーも書いてる方らしく、気になって買ったはいいものの怖すぎたらどうしようという一抹の不安があった…
いざ読み始めると、やっぱりそれなりに背筋が薄ら寒くなりそうな不気味なシーンがちらほらありつつも、怖すぎて読むのを断念する程ではなく丁度良くて安心した^^;
音が同じ名前の登場人物が複数いて最初は覚えられるか心配だったけど漢字が違うから混同することもなく案外すんなりいけた。
途中途中起きた不可解な恐ろしい現象は一体どう解明されるんだろうと謎だったけど最後にちゃんと解決。
ちゃんとと言ってもおわりにまでいってやっとちゃんとわかる感じで私はそれまで全然ピンと来なかった…笑
と言っても全部が全部スッキリ解決‼︎という訳でもなく、中には本物もいたのかもしれないとか完全に否定することは出来ないとかで薄気味の悪さも少し残してるのが所謂普通のミステリと違いホラーミステリであるが故さが出ててゾクっとした…

最後の解決編のところでなかなか話が真犯人に辿り着かないの遠回りすぎてじれったいけど面白かったな^^
次の巻も読んでみようかな

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2024年12月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ホラー小説のような前半の時点では、非常にワクワクしながら読み進めた。
が、結末はしっくりこなかったかな。。。

確かに、神の視点の記述、といった点は面白い(とはいえ、難易度高すぎ)が、
諸々の舞台装置※が「作り物感」ありすぎて、ややチープな映画を観ているような感覚になった。
※村の入り組んだ構造、過去の言い伝え、等

特に、和尚が急に蛇だなんだと語り始めたときには、ややシラケてしまいました。

あとは、とにかく長い。。。

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2024年02月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【購入本】三津田 信三先生の本を読むのはこれが初。“ホラー小説”と銘打ってあるものの、そこまでの怖さは感じなかった。想像力不足か?(笑) まぁ、刀城言耶の二転三転する解説に目が回ったのは確かである。小霧といい、カカシ様といい、まだ不明瞭な点はあるものの、十分楽しめる作品であったと思う。次作以降は....自分の気が持つようなら、トライしてみるつもりだ。

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2023年09月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

感想
登録前

堅苦しい文章の割に俗っぽくてコメディちっく。
取っ付き難いな……と思ったのは地名とか風俗的な描写かな……
京極夏彦と金田一耕助を足して2で割って現代風にした感じ?

ストーリーは読んでしまえば面白かったしシリアスな文体の割に多少コミカルなシーンがあるのもシリーズ物だからだと思えば。

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2023年05月24日

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